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優side


試合開始から約2分。



大坪「速攻!」



秀徳の4番…大坪さんが呼び掛けながらロングパスを出す。
伊月さんのマークを振り払った高尾が勢いよくボールの軌道上に滑り込み、後手で素早くボールを弾く。

その見事なパス捌きに周りが圧巻されている間に、ボールは緑m…おは朝信者によって宙に弧を描き始めた。

それは、まさにあっという間の出来事だった。
と、同時にある考えが浮かんだ。



《鈴村さん!!“アレ”!!見せてやれ!!》




「さっき、鈴村にさせたかったのって……“アレ”?」

『………うーん、ちょっと違う』




吸いこまれるようにして入っていくボールを指さしながら聞けば、同じくその様子を見ながらりんちゃんはそう答えた。


一体、何がちょっと違うのか?



____


茶川side




先制点を秀徳が取ったことで、流れを秀徳に持っていかれた。

…誰もがそう思っていることだろう。
しかし、そうでもないんだな。


視界の端…ゴール下でボールを受け止めた彼へと視線をむける。


水色の目が、鋭く光ったような気がした。


そして次の瞬間、まるで弾丸のようにコートのど真ん中を撃ち抜いた。



言うまでもない。その弾丸は黒子君によって放たれた火神君へのパス。

彼は、受け止めたボールをそのままダンクでゴールに()じ込んだ。

黒子()火神()による一瞬の反撃。

歓声がいっそう大きくなった。

そんな中、黒子君は涼しげな表情で緑間君を睨んでいた。



_____


鈴村side



とりあえず流れを一方的に持っていかれることは阻止した。

暫くは黒子の長距離パスを警戒して、緑間もスリーポイントシュートの回数を減らす。

…暫くは、だけど。



「マーク交代。高尾、11番につけ」


秀徳の監督が黒子のマークを交代させた。
黒子と向かい合った高尾が不敵に笑う。




そして、数秒後。








視線の先には、黒子と日向先輩の間でパスを弾いた彼の姿があった。

〃→←〃



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藍斗 - おもしろかったです! 更新頑張ってください 応援してます! (2016年9月10日 11時) (レス) id: 74bee11643 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユキ | 作者ホームページ:  
作成日時:2016年6月4日 10時

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