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VS秀徳 ページ27




鈴村side



審判の指示に従い、コートの真ん中に一列に並んで、礼をする。
何だかんだで、相手選手にこうして挨拶をするのは初めてだ。

うわあ、宮地さんいる!!めっちゃこっち睨んでる!!←





緑間「まさか本当に勝ち上がってくるとは思わなかったのだよ」


ふと聞こえてきた声の根源に目を向ければ。
黒子と正面から向かい合っている。


緑間「だが、ここまでだ。どんな弱小校でも、みんなで力を合わせれば戦える…そんなものは幻想なのだよ」


ふん、と鼻を嘲笑で鳴らしながら、緑間は眼鏡のブリッジを押し上げる。
黒子は相変わらず無言で、緑間に冷静に視線を向けている。


緑間「来い。お前の選択がいかに愚かか教えてやろう」
黒子「…人生の選択で何が正しいかなんて誰にも解りませんし、そんな理由で選んだわけではないです」


緑間が背を向けたところで、今まで黙っていた黒子が口を開いた。
原作で見てきたから分かるけど、こいつ結構頑固だったよな…


黒子「それに一つ反論させてもらえば、誠凛は決して弱くはありません」


今まで静かだった黒子からきっぱりと反論されたのが驚いたのか、緑間は黒子を振り向いて止まる。


黒子「負けません、絶対」


もう一度まっすぐ、お互いにお互いの目を見据えて向き合う二人。


(……自分の信条は絶対に曲げない、と、言ったところかな)


黒子と緑間、お互い苦手意識持ってるみたいだけど。ぶっちゃけ、結構似てると思うんだよね。(言ったら怒りそうだから言わないけど)



高尾「へー…さすが元帝光中キセキの世代。なかなか言うじゃん、見込みあるわー!」


何も言わない2人を見て、高尾k…高尾が、笑いながら隣の緑間の肩をポンッと叩く。その手を迷惑そうに緑間は払いのけると、顔をしかめた。


高尾「流石は真ちゃんの見こんだ男!ってやつ?」

緑間「うるさい。気持ちの悪いことを言うな。第一、俺は別に見込んでなどいないのだよ。」

高尾「あっれー?でも今確かに闘争心むき出しって感じだったけど?」

緑間「そんなことはない。いいからお前は少し黙っているのだよ。うるさくて集中出来ん。」


笑ってみせる高尾の頭に一発げんこつを落とすと、緑間は撮り直すように深く深呼吸をしてからメガネを直した。

〃→←〃



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藍斗 - おもしろかったです! 更新頑張ってください 応援してます! (2016年9月10日 11時) (レス) id: 74bee11643 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユキ | 作者ホームページ:  
作成日時:2016年6月4日 10時

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