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……


鈴村side




歓声の中に円陣を組んで立っている俺達は、主将、日向順平の言葉を待っていた。


日向「いやー…疲れた!」



彼は一度みんなの顔を見回し、そう言った。ため息混じりに吐き出された言葉。一瞬、肩の力が抜けるのを感じた。



日向「今日はもう朝から憂鬱でさー。二試合連続だし、王者だし。正邦とやってる時も、倒してももう一試合あるとか考えるし」



続けて弱音を吐いたものの、彼はそこで表情を変えた。



日向「けどあと一試合。もう次だの温存だの、まどろっこしいことは要んねー。気分スッキリ、やることは一つだけだ!」



強い意志を灯したその眼差しは、まっすぐ鋭く勝利を見つめていた。



日向「ぶっ倒れるまで全部出しきれ!」

「「おお!!」」

彼の言葉に応えるかのように、俺らは大声で返した。

それは雄叫びのように、会場内に木霊した。



_________

no-side



誠凛戦を見終えた黄瀬と笠松は、隣のコートで行われている秀徳戦へと目を移した。相手には悪いが、これはもうほぼ秀徳の勝ちといえる勝負だった。

…点差がつきすぎる。

そして目に見えるほどの実力差。
3Pシュートを放つ彼__緑間真太郎がこの試合を制していた。

そんなことを考えていると、ブザービートの音がした。

【(秀徳)113-38(銀望)】

…やはり秀徳の圧勝だったようだ。


黄瀬「隣の秀徳も終わったみたいッスね。」

笠松「これで決勝は秀徳対誠凛か。つか1日2試合ってムチャしすぎだろ…。」


隣では笠松が呆れ気味に呟いて、時計を見やった。今はちょうど2時5分を回ったところだった。

決勝が始まるのは今から3時間後。それまでは両校とも休憩やアップなどを行い、調整をする時間として当てられている。


笠松「…ま、泣いても笑っても3時間後…決勝リーグ進出校が決まる…!!」


笠松の言うように、3時間後に全ての決着がつく。決勝は誠凛と秀徳という対戦カード…かつてのチームメイト、緑間と黒子が今日は敵として戦うことになる。

黄瀬は少しばかり緊張した面持ちでコートをジッと見つめた。彼の心境を察してか、笠松も黙ってコートを見つめていた。









『……あれ?



黄瀬君と笠松さん?』

「「え、!?」」

接触と企み(笑)←→←〃



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藍斗 - おもしろかったです! 更新頑張ってください 応援してます! (2016年9月10日 11時) (レス) id: 74bee11643 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユキ | 作者ホームページ:  
作成日時:2016年6月4日 10時

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