一話 出会い ページ2
作者「過去、大正時代編となります」
お腹がいた。
悲しい。
虚しい。
苦しい。
寂しい。
そんな日々だった。
だけどある日プツンと音がして何も辛くなくなった。
貧しい暮らしの中、親に売られた時でさえ、悲しくはなかった。
縄に引っ張られながら歩く。
隣には私と同じ顔の子。
どんどん兄弟が死んでいく中、ずっと一緒にいた子。
カナエ「あの、ちょっとよろしいでしょうか。その子達はどうして縛られてるのでしょうか。罪人か何かなのですか？」
モブ「見て分かるだろ。蚤だらけで汚ぇからだよ。それに逃げるかもしれねぇしな」
カナエ「こんにちは、初めまして。私は胡蝶カナエと言います。あなたのお名前は？」
カナヲ しいな「『･･････････』」
モブ「そいつに名前なんかねぇよ。親がつけてねぇんだ。もういいだろ。離れろや」
縄を持ってる人が桃色の蝶の髪飾りをした人に触ろうとする。
バシッと紫の蝶の髪飾りをした人が縄を持ってる人の手を叩く。
しのぶ「姉さんに触らないでください」
モブ「何なんだ、てめぇらは。このガキ達とお喋りしたきゃ金を払いな」
しのぶ「じゃあ買いますよ、この子達を。これで足ります？」
紫の蝶の髪飾りをした人が金をばら撒く。
その隙に縄を奪い手を引かれて走る。
右には一緒に売られかけた子、左には紫の蝶の髪飾りをした人。
モブ「あっ、待ちやがれ！！」
しのぶ「早く拾った方が良いですよ。人も多いし風も強いので！」
カナエ「あら〜、いいのかしら。ごめんなさいね〜」
しのぶ「いいの」
しのぶ「姉さん、この子達全然だめだわ。言われないと何も出来ないの。食事もそうよ。食べなさいって言わなきゃずっと食べない。ずっとお腹を鳴らして」
カナエ「まあまあ、そんなこと言わずに。姉さんはしのぶの笑った顔が好きだなあ」
しのぶ「だって！ 自分の頭で考えて行動できない子はだめよ。危ない。一人じゃできないのよ」
カナエ「じゃあ一人の時はこの銅貨を投げて決めたらいいわよ。ねー、カナヲ、しいな」
カナエ姉さんが表と裏と書いた銅貨を渡す。
しのぶ「姉さん！！」
カナエ「そんなに重く考えなくていいじゃない。カナヲとしいなは可愛いもの！」
しのぶ「理屈になってない！！」
カナエ「きっかけさえあれば人の心は花開くから大丈夫。いつか好きな男の子でもできたらカナヲもしいなも変わるわよ」
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わっぱみがき - あんさ、この人文才皆無っていってるけどそしたら僕は最底辺の塵から最底辺のチリすらなれないよ？！この人は文才あるじゃないですか！！！神なんですよ！俺は紙以下！！分かる？！その上設定も神ってるし？！キャラの人選も神ってるし？！なんなの？！神じゃん(逆ギレ) (11月1日 9時) (
レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 続きどうなるんだろ！楽しみです！！最初は名前変換出来んのかぁって思ってたけどできなくでも全然すき！ (2022年2月21日 8時) (レス) @page33 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
ゆりねちゃん(プロフ) - パンダって人？ (2022年2月19日 16時) (レス) @page29 id: 20fe901fba (このIDを非表示/違反報告)
刹那 - 落ち…狗巻先輩が希望です！…遅いでしょうか… (2022年1月13日 19時) (レス) id: 55af1cd0b0 (このIDを非表示/違反報告)
美園(プロフ) - しいなちゃん可愛いかよ！！！！！友達で照れるなんて！ (2021年12月31日 21時) (レス) @page32 id: 04f1c58536 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楓 | 作成日時：2021年11月13日 21時
