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それから一月余り後、
隆国軍と共に魏への侵略を進めていた飛信隊に、頼りが届く。
「河了貂はいるかっ!?」
貂「!?」
「咸陽から...総司令から伝令だ。」
貂「?先生から?」
信「?」
『...?』
「急ぎとのことで、馬を換えつつ昼夜走ってきた。」
貂「ありがと、孫築さん。」
貂が、手紙を受け取る。
貂「ん、あれ?ちょっと!封が破れちゃってるじゃん!どーゆーこと!?」
孫「え!?す...すまん。そう言えば途中で一頭足を折って落馬した...きっとその時...」
『...』
孫「す、すまぬが総司令には内密に。バレると伝令係がクビになる...」
貂「んもー、頼むよ孫築さん。」
信「んで?昌平君は何つってきたんだ?」
貂「...んー、んー?んーーー...ん。へー。
垣城攻めには黒道を使えだって。」
信「黒道?」
貂「うん。ちょうどオレも黒道か袁道か迷ってたんだ。そっか。やっぱり黒道か。」
信「かっ、こんな離れてて道とかまで分かんのかよ総司令様は。」
貂「そーだよ。なめんなよ先生を。
あとは天候に気を付けろだって。天候?なんでだろ。この辺そんなに荒れるのかな。
垣の次は "共" "曹" 最後に "絳"...」
信「いくら何でも咸陽からこっちの天気が分かるわけねェだろ!」
貂「分かんだよ なめんな 先生を!!」
信「ウソつけ!」
貂「...ま、とりあえず黒道か。
ん?」
信「へっ、そう言や咸陽っつったら、たしかあと数日だよな。
政の加冠の儀。」
貂「...うん。あと十日。いよいよだね。」
『......何時までいるつもり?』
孫「あ、え...?」
『用は済んだんでしょ。早く下がって。』
貂「まぁまぁ」
孫「あ、は、はいっ!すみません!!」
孫築が走り去って行った。
『......』
信「...苛立ってるな。」
『...天』
天「ハイ」(パサッ
『昌平君へ、孫築の事を
天「!了解。」
天が飛んでいく。
信「そんなに気に入らなかったのかw」
『まぁ...』
貂「......」
Aが、深刻そうな顔をする貂に目を向ける。
『...』
信「?どうした、テン?」
貂「信...ひょっとしたら...これは全てが覆る知らせかもしれない...」
『...』
信「どういうことだ、テン。」
貂「この文に書かれている本当の意味は……」
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宵桜の館(プロフ) - 花奏さん» なんとなぁくwそう呼ぶ人いないだろうなと思ってww (2021年11月1日 12時) (レス) id: 7497236953 (このIDを非表示/違反報告)
花奏 - 昌平君からの「啓」「楚子」呼びの許可(?)…!!介億も吃驚してる…私もびっくり…そしてにこにこ…。昌平君とタメ口で話せる世界線、、。生まれる世界線間違えた…(´・ω・`) (2021年10月31日 22時) (レス) @page50 id: 62247007d8 (このIDを非表示/違反報告)
花奏 - ぶんくんかと思ったら今度は昌平君を「へい」…!にまにましてしまいましたww (2021年10月31日 22時) (レス) @page50 id: 62247007d8 (このIDを非表示/違反報告)
高木 - いえいえ、此方こそありがとうございますʅ(◞‿◟)ʃ (2021年10月31日 11時) (レス) id: 1b00569172 (このIDを非表示/違反報告)
宵桜の館(プロフ) - 高木さん» こちらこそありがとうございます!!へいwありがとうございますww (2021年10月31日 10時) (レス) id: 7497236953 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宵桜の館 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yozakura_hmp/
作成日時:2021年10月12日 9時