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七挺:声 ページ8

弟 棕櫚も
私同様 霊に憑かれやすい。



霊を引っ付けて帰ってくることは
珍しいことではない。




だが






さきほどの棕櫚の叫び声は

尋常ではなかった。



更に




祖母)「・・霊魂ではない・・・」



ばぁちゃんは勢いよく立ち上がり、

低い声で呟いた。

空中を読むような
虚ろな目だった。





そして急に

祖母の髪を結っていたゴムが
パンと短い音を立てて切れた。



A)「!!!!?」




肩までの白髪が
静電気のようにざわざわとうねりだす。



いつも優しげな祖母の顔は歪み、
影が落ち、眉は釣り上がって




その表情はまるで
風神の如く、鬼気迫るもので。




祖母の
人間離れした豹変ぶりに

私は驚きを隠せない。



その場で固まってたら、


ギラギラ光る眼で
見下ろされる。




祖母)「危険だからAは
部屋に戻ってなさい」



何がどうなっているのか聞きたかったけど



祖母の威圧が凄すぎて


私は無言で頷き、
自分の部屋へ逃げた。















それから数十秒後。



玄関の方から
もの凄い怒鳴り声が聞こえた。




ばぁちゃんの声だ。






それに混ざって


必死に抵抗する、

というか
許しを請うような


情けない声が聞こえる。




霊の声だろうか。


23歳くらいの男性を思わせる
若い声だった。



霊にしては 元気な声・・・。

普通に、人間みたい。



棕櫚は大丈夫なのかな。





気になって
気になって




危険とは言われたけど、


こっそり
ばぁちゃんの部屋を覗いてみることにした。






開いた携帯の画面

メール受信ボックスに
30分前に届いていた、


【来週の日曜日に
クラス会をします!(*゚▽゚*)♪
参加費は1500円です♪
今日お店に予約入れたいので
参加する人もしない人も 私に返信ください♪】


クラス委員さんからのメール。





【参加できません(^^;】




と即 返信してから




部屋を出た。

八挺:漆黒→←六挺:除霊終了



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スズラン(プロフ) - アーシェ£さん» いえいえ!ですが、楽しみに待ってます! (2015年5月11日 18時) (レス) id: 0e2db3a51c (このIDを非表示/違反報告)
アーシェ£(プロフ) - スズランさん» すみません今週中には更新いたします!ありがとうございます! (2015年5月11日 18時) (レス) id: 71dd7d321a (このIDを非表示/違反報告)
スズラン(プロフ) - いつ更新されますでしょうか?続きが気になります! (2015年5月11日 18時) (レス) id: 0e2db3a51c (このIDを非表示/違反報告)
アーシェ£(プロフ) - 白紙さん» ほんとですか!嬉しいですありがとうございます!頑張ります^^! (2015年1月10日 11時) (レス) id: 71dd7d321a (このIDを非表示/違反報告)
白紙 - すごい読みやすくて面白いです!投稿頑張ってください。 (2015年1月8日 12時) (レス) id: 28fb1f4f57 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:逃避 x他1人 | 作成日時:2014年10月27日 1時

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