【HQ】月に１度しか会えないアイツは、田中の妹だった【黒尾鉄朗】

17話「ボールが当たったよって話」 ページ19

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貴方「うぅ……」



頭痛い…

ここは…保健室…？


あれ、私なんで………




田中「A！？A！？！？うおおおお！！大丈夫か！？痛いところは！？」


隣を見ると、号泣している龍兄ぃが座っていた



貴方「龍兄ぃ…！私は大丈夫だよ」

田中「良かった…っ兄ちゃん心配で心配で…っ(泣」

貴方「大袈裟だなあ…。えっと、よく覚えてないんだけど、一体何が起きたの…？？」



急に頭がガンってなって、クラっとしてバタンってなったことしか覚えてないや…(語彙力は日向並み)



田中「…日向のへなちょこサーブがAの頭にあたったんだ…それでAは気を失って…っぐぬぬ…日向めぇ…二度とこんな事が起きないように俺が鍛え直してやるッ！！A！必ず迎えくるからゆっくり寝てるんだぞ！」



そう言うと龍兄ぃは『うおおおおおおお！！』と唸り声を上げながら、すごい勢いで走っていってしまった




忙しいなぁ…(苦笑)




ｽﾞｷﾝ



頭が一度、強く痛んだ




貴方「うう…もう少し横になろうかな」


まだじんわりと痛むおでこに手を添えながら、ゆっくりと横になる



貴方「…そうだ、暇だし黒尾さんに返信しようかな…」



スマホを取り出しLIN○を開くと、40分前に黒尾さんからメッセージが届いていた



"俺ン所のバレー部も烏野にいい刺激もらって練習に熱が入ってるよ"



一昨日くらいからそれぞれの高校の話に花が咲き、今は部活の話題でトークしている




貴方「黒尾さんも頑張ってるんだなあ…」


そうだ、ボール当たった話しよう




貴方「"こっちも練習頑張ってます！今日なんか頭にボールが飛んできて当たっちゃいました"…っと」


ﾄﾝ



ボールが頭に当たるなんて、多分バレー部あるあるなんだろうな〜




にしても…、ううん…痛い…(T T)

わざとじゃないと思うし、しょうがないんだけどね




貴方「…冷えピタ貼ろ」




そう思い、ベッドから立ち上がると





ﾄｩﾄｩﾄｩ ﾄｩﾄｩﾄｩ ﾄｩﾄｩﾄｩ ﾄｩﾄｩ ﾄｩﾙﾙﾝ




リズミカルで特徴的なL○NEの着信音が鳴った






貴方「ん？……………ほ！？！？」





発信相手の名前を見て目を見張った






貴方「『黒尾 鉄朗』………黒尾さん！？」






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