67 ページ17
ぶつぶつとなにかボヤいてるけど聞き取れない。別に聞きたいとも思わなかったからこっちを向くまでじっとしてた。
ぱっと顔を上げてにこやかに笑ったアズール先輩は机から身を乗り出してキスをする。一瞬何が起こったのか分からなくて固まった。
「僕はあの2人と違って優しいですよ?」
『な、にが、』
「そんなに可愛い顔しないでください。まぁ、今日はこのぐらいにしておきましょうか」
そう言って私を部屋に置いて行った。確実に唇と唇が触れた。あとからぶわって顔に熱が集まる。2人でもしんどいのに3人とか私もうぶっ倒れるんじゃね。
ぱたっとソファに横になる。昔から女にも男にも好かれて告白されて来た。ここに来てからも何人かの男子生徒に告白されたけど全員振った。侑李も告白されてたしあの監督生にも告られてた。ジェイド先輩には好きと言われたから振る気だけどアズール先輩は言われてないし。あーされるとこっちとしてもどうしたらいいのか分からない。
フロイド先輩はチャンスが欲しいって言うから待つけどジェイド先輩は何も言われてないから振るけどあの人振ったらなんかやばい事になりそうで嫌だなぁ。眠くなってきてそのまま睡魔に任せて目を閉じる。
7人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:田中 | 作成日時:2020年5月24日 1時