〈歌い手〉〈KZ〉月の光に照らされてＴｈｉｒｄ〈トリップ〉

その106 ページ40

塾の自習室に行き、早速テキストなんかを出す

えっと...私は苦手な理科やりたいんだけど、その前に菜穂が心配だから、そっちからだよね


『菜穂、一番得意な教科って何？』

菜「得意？苦手じゃ無くて？」

『うん。得意』


だってテストは明日なんだよ？

今から苦手教科を伸ばしてたら大変だよ

だから、得意教科を勉強して、そこで成るべく点を取るって言うのが良いと思うんだ


それを菜穂に伝えると納得したらしく、すぐに「英語が得意だよ」と言った

英語かぁ...私単語は苦手だからなぁ


『文法なら教えられるけど』


そう言った

ごめんね。私から教えるって言ったのに...

そう思っているとアーヤが


ア「あ、私単語とか得意だから、そっちは私がカバーするよ」

と言ってくれた


ありがたい...

なので単語はアーヤに任せて、私は文法を教えることに


『えっと、まずは過去形だね。ｂ動詞の過去形は、am,is,areが、was,wereに変わるんだ』

『am,isがwasになって、areがwereになる。分かった？』

菜「なるほど...じゃあ、一般動詞は？」

『動詞の終わりにingを付ける』

菜「そうだったね！なんか思い出してきた！」

『それは良かった！って、これ得意教科なんだよね？』

菜「え？うん」


こいつ...得意教科でこの反応って....ヤバくない？

心配だけど、とにかく進めよう...！


『じゃあ、今教えたことを思い出しながら、教科書の問題解いてみて。分からないところは私が教えるから』

菜「OK」


...心配だな

その107→←その105

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す