その40 ページ7
『...砂原は』
そうだな...
『普段は無口で、ずっと怖い顔してて、話しかけても睨まれたりすることもあるけど、曲がったことが大嫌いで、困っていたら助けてくれるし、話してみると結構優しくて...兎に角、いい人だよ』
そう言うと、全員驚いた顔をしていた
若「...それ...本当に砂原か...？」
いや、砂原はうちのクラス一人しか居ません...
私が頷くと、黒木くんが言った
黒「確かにあいつはそんな奴だったな。曲がったことが許せないような奴だった」
小「なら、なんであんな事件を...」
そっか、まだ知らないんだね
『きっと、なにかあったんだよ。私は砂原が悪い子としたとは思ってない』
皆は戸惑ったような顔をしている
...この空気嫌い...
そこで私は、話を少し変えることにした
『...そう言えば。皆は最近立花さんと会ってるの？』
若「...なんでそんなことを？」
『いや、なんか最近立花さんがおかしいから...』
上「おかしいって、どんな風に？」
『なんて言うか、ボーッとしてて、何話しても上の空だし』
『何か知ってるんじゃ無いかと思って』
すると黒木くんがクスッと笑って
黒「姫は俺たちが心配でならないみたいだな」
すると皆の顔が少し赤くなったような気がした
...青春かよ
話続け無きゃ
『心配って？何かあったの？』
そう聞くと、上杉くんが中指で眼鏡を押し上げながら言った
上「詳しくは話せない。まだ根拠の無い話だからな」
『そっか』
うーん...納得はいかないけど、本で読んでるし良いか
そう考えていると先生が来て、授業が始まった
まぁ、作戦的には成功？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 28人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
願叶(プロフ) - 吹雪姫さん» コメントありがとうございます。高評価まで...！ホントにありがとうです！ (2019年7月27日 22時) (
レス) id: a59083d6d5 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - こんにちは！吹雪姫です♪面白いですし、気に入りました！高評価します！ (2019年7月27日 21時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：願叶 | 作成日時：2019年7月19日 22時
