その63 ページ35
『...ん』
目を開くと、少し温かい光に包まれていた
目はまだぼやけているけど、肌に触れる感触から、ベッドの上だと分かる
すると、どこからか話し声が聞こえた
聞き覚えのある声。安心するなぁ...
ま「あ、起きた?」
その言葉で私の意識ははっきりとする
そうか、私あの後...
そこで少し前の記憶がよみがえる
結局、私学校サボって...
菜穂とはギクシャクしたままで...
そう考えると、自然と気持ちが沈む....
そ「茉莉」
私の名前を呼ばれ顔を上げると、そらるさんが居た
そらるさんは私を真剣な眼差しで見つめる
『...そらるさん...私...』
それ以上何も言えなかった
迷惑を掛けてしまった...
学校をサボったことを怒られるかも知れない
喧嘩したことを聞かれるかも...
いろんな悪い可能性が頭に浮かんでくる
そ「...頑張ったね」
『!』
でも、そらるさんは違った
そらるさんは、私が予想していたものと全く違った
「頑張ったね」と言って、私の頭に手を乗せてくる
そ「まふに全部聞いた」
『...うん』
そ「多分これから学校で、辛い目に遭うかも知れない」
『...』
そ「それでも、ちゃんと向き合わないと行けないと思う」
私は小さく頷く
学校に行ったら、菜穂たちのいじめの標的になっているのかも...
私が怖くなってうつむくと、そらるさんはこう言った
そ「大丈夫。俺たちも協力するから」
そらるさんは、私をまっすぐ見つめていた
私はまふくんを見た
ま「うん。勿論僕もいるから」
それで安心した。私は一人じゃ無いんだ
ちゃんと助けてくれる人が居た
大丈夫だ
これから菜穂たちとしっかり話し合って、もう一度仲良くなろう
28人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
願叶(プロフ) - 吹雪姫さん» コメントありがとうございます。高評価まで...!ホントにありがとうです! (2019年7月27日 22時) (レス) id: a59083d6d5 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - こんにちは!吹雪姫です♪面白いですし、気に入りました!高評価します! (2019年7月27日 21時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:願叶 | 作成日時:2019年7月19日 22時