検索窓
今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:39,504 hit

その55 ページ26

2軍の子たちはビクッとして、そのまま硬直してしまった

私はそんなことお構いなしに聞く

『何か隠し事してるでしょ...』

するとその子たちはばつの悪そうな顔をしてうつむく

『ねぇ、教えて...それとも、私に話せないようなことなの?』

それでも誰も何にも言わない

あーもう!

『黙ってないでなんか言ったら!?』

そう叫ぶと、教室がシンと静まりかえり、私たちの方に視線が向けられる

...恥ずかしいけど、今それどころじゃ無い

すると、一人の子が口を開いた

「...別に...篠田ちゃんには関係ないし...」

は?

『じゃあなんでそんな顔するの?...何か無いとそんな顔しないよ!』

2軍の子たちは皆私の方を向いていた

なんでそんなにじっと見てるだけなの...

こうなったら...仕方ない

最終手段だ

『ねぇ!なんとか言えよ!?』

そう言いながら私は、ダンッっと机をたたいて身を乗り出し、目の前に居たこの胸ぐらをつかんだ

教室中がザワつく

こんな事するのは片腹痛いが、仕方ない

アーヤを助けるためだ

すると、胸ぐらを捕まれている子が半泣きになりながら話し始めた


なんと、私が砂原を好きで、私以外が砂原と仲良くするのを禁止してたみたい

いや、好きじゃ無いですけど...

で、今朝の出来事があり、菜穂がそれを良いことに、アーヤをリンチしようと言い出したんだとか

...これはマズい

『で?それはどこでやろうって言ってたの?』

「そ、そこまでは...きいて、ない...」

他の子も知らないみたいで、激しく首を振った

もういい!

私は教室を飛び出した

走りながら考える

...リンチするならどこだ...

その時、以前菜穂に連れ行かれた体育館裏を思い出した

あそこはどの角度からも見えないし、人が通ることも少ないからバレない...

私は急いでそこへ向かった

その56→←その54



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
28人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

願叶(プロフ) - 吹雪姫さん» コメントありがとうございます。高評価まで...!ホントにありがとうです! (2019年7月27日 22時) (レス) id: a59083d6d5 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - こんにちは!吹雪姫です♪面白いですし、気に入りました!高評価します! (2019年7月27日 21時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:願叶 | 作成日時:2019年7月19日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。