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その54 ページ25

その日はずっとモヤモヤしていた

朝からよくわかんない話をされたし、菜穂の事だって気になったまんま

午前中の授業は、ずっとそれしか考えて無かった

その答えが分かったのは、お昼休みになってからだった

菜穂たちと教室で弁当を食べ終わると、菜穂がアーヤに話しかけた

しかも、いつものように遠くからいじるのでは無く、面と向かって

意外すぎる光景に、私は驚いていた

しかし、他の子たちは全く変わらない様子で居たんだ

...私だけ知らない?

すると菜穂が戻って来たので聞いた

『菜穂が立花さんと話すなんて珍しいね。なにかあったの?』

すると菜穂は私に微笑んで、

菜「ちょっとね。今は話せないけど、いつか分かるよ」

『はあ...』

よくわかんないけど、私が省かれてるとかでは無さそう

良かった...かな?

菜「あ、そうだ篠田ちゃん。今から私、用事があって一緒に居られないんだよね...」

菜穂が用事?しかも私も一緒に入れないって事は大事な用なのかも

『ん。わかった。他の子も居るし私は大丈夫だよ。いってらっしゃい』

そう言って菜穂と別れた


そこからは私の席で皆と話していた

少しすると、何人かの子たちが

「篠田ちゃん。実は私たちもこれから用事で...」

そういって去っていった

...なんかかなり減ったな...

そう思って周りに居る子を見渡すと、ハッとした

...第1のグループの子が居ない



私のクラスには、スクールカーストがあって、1軍、2軍、3軍に別れてる

1軍は菜穂のように、いつでも派手で、活発で、男子とも普通に仲が良くて、先生からも好かれている、いわゆるクラスの中心

2軍はその取り巻きで、1軍の子に好かれると、1軍には入れる可能性を持っている

3軍は、1,2軍に入らなかったり、入れてもらえない子たちの集まり。アーヤは此所の子だ

で、その中の1軍が、私を除いて一人も居ない...


なんか...おかしい

嫌な予感がしたその時、後ろで椅子を引く音がした

...アーヤだ

アーヤの方を見ると、何処か憂鬱な顔をしていた

そのまま教室から出て行く

...まさか

その時、私の頭の中では、今朝の出来事が全てよみがえっていた

菜穂があんなにアーヤに親しく接するのはおかしい...

何であのとき気が付かなかったんだろ

わたしはフツフツと怒りがわいてきて、2軍の子たちをキッと睨み付けた

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願叶(プロフ) - 吹雪姫さん» コメントありがとうございます。高評価まで...!ホントにありがとうです! (2019年7月27日 22時) (レス) id: a59083d6d5 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - こんにちは!吹雪姫です♪面白いですし、気に入りました!高評価します! (2019年7月27日 21時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:願叶 | 作成日時:2019年7月19日 22時

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