〈歌い手〉〈KZ〉月の光に照らされて〈トリップ〉

その2 ページ4

でも、こんな姿お母さんに見せたらわがままな子だって思われて、これからきっと家に居づらくなる

だから私は家から飛び出した

帰ってきて何もしてないから、鞄も持ったまま、コートも着たまま

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そして今に至るわけだ

『これからどうしよう...』

家に帰ろうにも今は帰りずらい...

それに後から帰っても痛い目で見られるだけだ

といっても、ほかに拠り所はない

とにかく今は、少し時間を潰そうと考えた

スマホもあるし、お金もまぁある

『ネカフェ行くか』

初めてだったけど、今はとにかく逃げたい

そんな気持ちでネカフェへ行った

店「いらっしゃいませ」

『えっと、お願いします(？)』

店「あ、はい...」

そんな感じで一番小さい部屋を頼んで、言われた部屋へ

意外と小さかったが一人なら十分だ



数時間後...



あれからあっという間に時間が過ぎ、時刻は7時くらい

そろそろ帰らないとマズそうだ

そう思ってネカフェを後にした



家に帰るとお母さんがリビングから飛んできた

母「真夏！あなたネカフェなんて行くなんて...！」

『えっ...』

なんで知ってるの...

母「さっき学校から連絡があって、ネットカフェにうちの生徒が見かけられたって」

『...ごめんなさい』

母「もういい。見損なった...」

そう言い残してお母さんはリビングへ行ってしまった



私は今、誰にも会いたくなくて、自分の部屋に籠もった

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