13:説教は保険適応外 ページ13
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「はは、ウケる。アイツら説教喰らってるよ」
疲労が体全体にのしかかる中、教室に帰ると硝子がそう言って笑っていた。
どうやら彼女が先生に言いつけてくれたらしい。
『ありがとね、私をあのクソ外道な遊びから救ってくれて』
「嫁に手を出してる時点でアイツらの命はない」
『手の出し方が異端すぎたね』
最強は考えることも一般人とはかけ離れているらしい。どういう思考経路だったら人間をあんな風に使って遊ぼうと思えるのか。
軋む音が2つ重なる中で私は机に腕を伸ばして伏せてみる。なるほど、これが地上に居れることの有り難さか。
「帰ってきたらなんか頼みごとでもしたら？それ相応のことされてるんだし」
『報告書作るの手伝って、とかかな』
「去勢してこいとか」
『ぶっ飛びすぎてるよ硝子、落ち着いて？』
硝子だったら言いかねないことに思わず背筋が凍る。良かったな犠牲になったのが私で。
万が一硝子で遊ぼうとしていたなら、アイツら2人の将来は綺麗さっぱり消されていただろうから。
非現実的なことから離れて、なるべく可能な頼みごとを考える。
そんなことをしている間に、肩がすくんだ2人が戻ってきた。
『説教おつかれ。きちんと私の処遇が分かってる先生が大好きになったよ』
「私達はひたすらに、非人道的なことをするなって怒られちゃったよ」
「Aなんてもはや人間じゃねぇんだから非人道的でも良くね？怪我しなきゃいい話だろ」
『悟クン、表出ようか』
傑は多少悪いことをしたと感じ取ってくれているようだけれど悟は論外。挙句の果てに人外扱いだ。
どうして捻くれ者ってどこまでいってもこうなのか。
私とは人種が違うから理解までには到底届かない。多少の妥協が大事なんだきっと。
2人には改めて呆れてこの話は終わり。と個人的には思っていたのだけれど。
「あー....俺は直接触れてねぇけど、怪我とかどうなんだよ」
『え？えっと、傑にあの状況からも入れる保険に入れてもらってたおかげでなんともないけど』
悟が、あの悟が私の心配をし始めた。
もはや悟のことが心配になるくらいだ。
大丈夫の旨を伝えると、ほんの少し緊張が解けたような顔をしてそっぽを向いてしまった。
「....あそこまで怖がるとは思ってなかった、今度からはもうしねぇよ」
つまりごめんと言っているらしい。
ほんの僅かの心の成長に、少しだけほっとした。
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むぎ(プロフ) - まるさん» ご指摘ありがとうございます💦先日の投稿の際に誤って立ててしまったようです、ご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありません💦 (2023年3月28日 8時) (
レス) id: 20f0e797ef (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - オリ‘フラ立ってますよ！二次創作の作者には、オリ‘フラを立てることは出来ないので気をつけて下さい💦 (2023年3月28日 8時) (レス) id: d16c4af477 (このIDを非表示/違反報告)
陽毬(プロフ) - 設定から面白いし続きがめっちゃ気になります! 更新ありがとうございますm(_ _)m (2023年3月27日 0時) (レス) id: d9289f95ee (このIDを非表示/違反報告)
焼き鮭(プロフ) - 凄く面白いです！更新頑張ってください！ (2023年3月25日 17時) (レス) @page2 id: 64769613b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎ
| 作成日時：2023年3月25日 16時
