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「それじゃあ芭流覇羅は東卍を潰す為に作られたチームって事？」
「そうなりますね」
どうしてこうなった？私はただ一虎の事を知りたかっただけなのに…山岸くんの口から発せられた情報は耳を疑いたくなるモノだった
芭流覇羅、別名”首の無い天使”と呼ばれているソレは元愛美愛主と反東京卍會勢力をまとめて作ったチーム
そのチームのNo.2があの半間ってだけで嫌気がさすと言うのに…まさか一虎がそこのNo.3にいるなんて…
「アイツが一度ダリィんだけど！！」
どう言うつもりかしらないがあのクソノッポ、うちの一虎を唆したのか？
「俺、てっきり愛美愛主はもう潰されたモノかと…でも長内についてた奴らは一体どこに？」
「それなら私知ってる、奴らは今東卍にいるよ」
「え、なんで！？Aさんが刺されたのは奴等のせいでもあるってのに！」
「タケミッちもそう思うよね！マイマイってば私情と東卍は別だって言うんだよ？」
マイマイは東卍を本気で最強のチームにする気だ。
なんせ愛しの私を差し置いて愛美愛主と組むって決めたんだ。
「それにさ、愛美愛主のクソ野郎ってだけでも十分ムカつくのにそいつらのトップときたらこれまた超ムカつく奴なわけ！なんだっけ稀咲だったかな」
「稀咲！？」
「あれ？タケミッちもしかして知り合い？」
「いや、その… 稀咲は…」
タケミッちは何故か口をつむいだ
稀咲について何か言えない理由でもあるのか？
私同様、4人達も不思議そうに彼を見ていた
「俺達、稀咲と会った事なくね？」
「マイキーくんしかりAさんしかり、武道のダチは一体どうなってんだよ」
「ダチなんかじゃねぇ！！！」
いきなり大声を出したタケミッち
彼の顔を見れば稀咲とは普通の関係ではない事が明らかだ
だとしたら一体…
そもそも今のタケミッちは過去の彼なのか？
ケンケンが生きてる今彼が言っていた未来は変わったはずだ。
もし此処にいる彼が未来のタケミッちなら
何故また此処に来た？
戻れないから？戻ったけど変わっていないから？
駄目だ…考えても正解なんて分かるはずがない
「みんなごめん」
「…とりあえず今日はもう帰ろっか、日も暮れてきたみたいだしさ」
「ゲッやべぇ！俺、帰りに買い出し頼まれてたんだった！」
「俺もだ！」
「ブッ 君達見た目に反してめちゃくちゃいい子なんだね。タケミッちは私が送ってくね」
聞かなくちゃ…誰にも、何一つ、私の宝を奪わせない
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作成日時：2022年3月2日 3時
