4. ページ5
??『やぁ、A。こんな所で何を?』
A『…??』
掛けられた声に呆然としてしまう。
急に目の前に現れた男の人は、
必要最低限の人としか関わった事の無い
施設育ちの自分からしたら 知りもしない人。
ふわっとした茶髪を横に流し、
口には申し訳程度に整えてある 髭を蓄えた男性だった。
??『いやぁ、探す手間も省けたよ。
この子を保護してくれてありがとう。君、名前は?』
少し怯んでいる男の人に問い掛ける。
その人の目は優しそうだけれど
今は鋭く威嚇している様な視線を相手に向けている。
男『良かったな 俺は急いでるからこれで』
逃げる様にして早歩きで奥の道を行く男の人を見て直ぐに、
きつく掴まれた跡のある手首にそっと触れる優しい目のその人。
優しい目の人『あぁ、やっぱり…痣になっては困るね。
大丈夫、直ぐ良くなるよ。』
懐から出した杖の先を手首のそばに向けると
じんわりと痣が無くなるのを見て思わずその人を見る。
優しい目の人『先程買い物をしていたら
通りがかりに君を探してる人が居てね、
その人と僕は古い知り合いなんだ。
ホグワーツの必需品を買いに来たんだろう?』
A『どうしてそれを…?』
自分の袖を直してくれるその人はニコリと微笑んだ。
優しい目の人『さて、どうしてかな。』
スネイプ『こんな所に居たのかね。』
A『教授…!』
聞き覚えのある重低音の声と、
見覚えのある真っ黒な人物が居て傍に駆け寄った。
優しい目の人『まだ小さな子供を保護するべく先生が、
目を離すなんて。教師としては失格だぞ、セブルス。』
少し怒った口調で捲し立てるように言っているが、
それも 何処か笑っているようにも見える。
きっと何方もだろう。
スネイプ『ﾁｯ…貴様に言われる筋合いはないと思うがね。』
優しい目の人『はは、相変わらずだな、
スネイプ先生に何か意地悪されたら、『されませんよ。』…??』
少し驚いた顔をするその人。
A『今だって教授は早足で来てくれました。
それに、貴方も助けてくれたでしょう…?』
教授は酷く驚いた顔をしている。
優しい目の人『もし、助けがなかったら…?』
A『その時には、杖で護身術を使えます。』
今は杖を持っていなかったから対応できなかっただけで、
本当は焦ったりしなければ、上手く対処出来た。
そう慢心出来る程、勉学を励んできたからからこそ言える。
と、訴えるように見つめた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 25人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒月夜天(プロフ) - 星空宇宙さん» ハリー・ポッター昔から好きで、前の垢ではよく書いてたんだ。良かったら気まぐれに更新するからまた読んでみてね。 (2020年11月7日 23時) (
レス) id: 6e08830eeb (このIDを非表示/違反報告)
星空宇宙(プロフ) - 此方での活動も応援してるからね！ (2020年11月7日 11時) (レス) id: 4c7289b17b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒月夜天。 | 作者ホームページ：http://kokolonohonnne
作成日時：2020年11月7日 10時
