私のメンタルは豆腐以上だ！

8 ここの景色好きだな… ページ9

さすがプロの忍者の動き。

あっという間に頂上に着いてしまった。

やっぱりここは戦国時代。

今の令和とは違って景色が違う。暗いな。

小さい灯りが何個か見えてるだけで、後は暗くて何にも見えない。

でも、このくらいの景色が好きだな。嫌な事を全部どうでも良くなっちゃう。

なんか、ずっと見ていられる。













「もうそろそろ戻ろうかな、学園長先生にバレそうだし」



多分、ここに来て相当な時は経ってる。

これ以上ここにいると食堂のおばちゃんのご飯が食べられなくなっちゃうし、まだお風呂に入ってないし。

急がなければ。



「待って、降りるのも楽しい！マジで悩みが消えるぐらい楽しい！」



本当に楽しい…また何かあったら裏山に行こう。

やった、私の楽しみができた。



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帰りはゆっくりだったから、だいぶ時間かかちゃった。おばちゃんいるかな？



「おばちゃんいますか？？」



食堂に行ったが、やはりおばちゃんいなかった。

やっぱり、頂上で長居しすぎたのが原因だな。

まぁ、いっか。何か余った物でも食べるか。

なんか泥棒みたいだけど、誰も居ないしいっか。

と思ったら、机の上にある何か置いてある。

よくよく見たら、おにぎり二つと私宛てのお手紙があった。おばちゃんからだった。

なんて書いてあるんだろう…

『何かあったらおばちゃんに相談してね』

って書いてある。



「さっき泣き止んだばかりなのに…また泣いちゃうでしょ…うぅ」



おばちゃん優しいな。私、こんないい人に心配されてるとか恵まれてるな…。



「おばちゃん、ありがとう……」



手を口に当てて上を見上げて涙が頬に伝わらないよう必死に泣き止もうとする。

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