私のメンタルは豆腐以上だ！

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背中を押せられ、煙幕外に出る。

気づいた時には、乱きりしんの三人は全員捕まっていた。

中在家先輩はきり丸、しんベヱ。

尾浜先輩は乱太郎を捕まえて三対三の同点になっていた。



乱きりしん「走ってください！A先輩！」



それが乱太郎達の最後の言葉だった。



「乱太郎達ごめん！守るって約束したばっかりなのに…俺、乱太郎達の分まで逃げ切るから！」



そう、独りでつぶやき、裏々山に向かう。

約束を果たせなかった罪悪感と一人ぼっちになってしまった孤独感が混ざって泣きそうになる。

いや、もう泣いてるって言った方が正解だ。

視界が涙のせいでぼやぼやする。

しばらく走って行くうちに、ある洞窟を見つける。

しめた！あそこに自分の私物を置いてヘムヘムを混乱させよう！



「えっと…頭巾でもいいや」



頭巾を洞窟の奥深い所に置き、裏々山の山道を駆け出す。

一方先輩達では…



文次郎「どうだ、仙蔵！」



仙蔵「どうもこうも無い、あちこち同じような足跡だらけだ…」



どうやら、乱きりしんが学園から突き破って、私の足跡が分からないようにしてくれたのだろう。



文次郎「もう少し上の方も探してみるか」



裏々山でAを追ってきた六年生の潮江文次郎と立花仙蔵の前に五年生の久々知兵助と竹谷八左ヱ門が立ち塞がる。



八左ヱ門「この先は行かせません！」



仙蔵「という事は、この先にAが居るという事かな？」



文次郎「行ってろ！仙蔵！」



久々知と竹谷の間を立花が走り抜ける。

それを阻止しようとするが潮江によって阻まれる。



文次郎「火薬委員会にも、生物委員会にも予算は渡さん！」



八左ヱ門「今頃予算の話ぃッ！！」



兵助「しないでください！」

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