68 嫌われていても先輩らしく ページ22
人間は一つのものに集中してしばらくやっていると、必ず集中力が切れる。
私も段々集中力が切れ、計算速度が落ちてきた。
ちらりと横を向くと、加藤が頭を抱えていた。
加藤「ダメだ…どうしても計算が合わない」
加藤の資料を見ると、所々計算ミスをしていたんだ。
教えてあげようと思ったが、嫌われているからな……｡
なんでこんな奴に教わらないといけないんだ
とか思われてたら嫌だしな…｡
でも、これは今後の事に関わるからな……｡
私は勇気をだして
「加藤、ここの計算が違うぞ」
加藤「えっ？」
「ここの計算は０が一つ多くて、もう一つのところはこの数字を足し忘れているぞ」
加藤「あっ…ホントだ。あ、ありがとう…ございます」
少し戸惑っていたが、お礼を言ってくれた。
正直、少し嬉しい。
「うん、任暁は大丈夫？」
任暁にも声をかけた。
任暁「僕は完璧だ。そんな心配はいりません」
少し、不機嫌そうな顔で私の予想通りの回答で返ってきた。
「そっか。流石、優秀ない組だね」
神崎「前桵先輩、私のは合っていますか？」
「どれどれ……うん、合ってるよ」
神崎「ありがとうございます！
凄いですね、見た瞬間に計算出来るなんて！｣
「そ、そうかな…？」
そろばんもそうだが、フラッシュ暗算も得意だ。
正直な話、授業の時しか使うことしかなかったから、こういう時に役に立つのは嬉しいな。
でも、それに気に食わない人がいる。
田村「おい、お前本当に計算したのか？」
それは田村三木ヱ門だ。
田村は腕を組みながら睨む。
「えっ、うん。見て暗算したよ？」
田村「本当か？適当に言って予算を狂わせようとしてるんじゃないのか？」
「そんな事はしない。疑うなら確認して」
そう言うと、神崎の予算帳簿を計算をし始めた。
その光景を見ていると、神崎がボソッと私に言ってくれた。
神崎「一回、前の転生者が予算帳簿に変な悪戯をして委員会の予算がめちゃくちゃになったことがあるんです」
「だから、あんなにも疑っていたんだ…。
でも、俺にそんな事言っていいの？」
神崎「はい！私は前桵先輩を信じていますので！」
「左門………」
ｷﾞｭｯ
神崎「ｳｵｯ、前桵先輩……？」
余りにも嬉しい言葉だったので思わず抱きついてしまった。
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クリスタルウエハース(プロフ) - 雅さん» ありがとうございます！萌香の過去と前桵ちゃんの過去はいつか投稿する予定にしております！ (2022年11月14日 9時) (
レス) id: 4cee83cf51 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - もう一人の転生者の人物内容はヤバイのかもしれませんけど、私は夢主＜前桵＞さんを信じます🙏『もう一人の転生者編』のお話も気になりますんで(笑) (2022年11月13日 10時) (レス) @page45 id: 1c0ab7b783 (このIDを非表示/違反報告)
クリスタルウエハース(プロフ) - 零さん» ありがとうございます‼️ (2022年11月4日 22時) (レス) id: 4cee83cf51 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年11月4日 21時) (レス) @page44 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 一体どうなるのかが、私気になりますけど！！続きが😓💦 (2022年10月12日 17時) (レス) id: 8f6b911d5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風鈴 | 作成日時：2022年1月19日 0時
