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『っ、』
なんで、と震えるAの声が二人っきりの部屋の中に響いた。
『な、に…』
山田「……わり、」
俺から逃げようとしたAに腹が立った。
でも、それだけだった。
それだけだったのに逃げようとしたAの腕を掴んでキスをしていた。
Aの唇は予想通り柔らかくてリップの味がして、冷たかった。
呆然と俺を見るAを振り切って俺は楽屋を飛び出した。
行く宛もなくただどんどんと前を向いて歩く。
分かってた。
Aが片寄さんの事を好きなことも。
本人が気付いてなくても俺は……俺らは気付いてるし分かってるから。
GENERATIONSさんとHey! Say! JUMPはある程度世代も近いし歳もほぼ同じだから音楽番組とかでも近くなる事もある。
そんな時に見るAと片寄さんの笑顔。
互いが相思相愛で……幸せそうだ。
例えAの中で片寄さんは仲のいい友達だとしてもきっと2人はいつか付き合う。
Aはきっと、……きっと、アイドルだから恋愛なんてしたらダメだっていう考えがあるんだと思う。
だってその考えは、俺がAに埋め込んだんだから。
だから、Aはきっと付き合うのを拒否する。
山田「はっ、……ざまぁみろ」
なんだか溢れそうになる涙を堪えながら歩いていたら、今一番聞きたくない声が後ろから聞こえてきた。
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キラあや - 宿題多いですよねー。いつも、この作品とコードブルーの方を見ています!これからも頑張ってください (2018年3月27日 18時) (レス) id: bf70448eda (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 勉強頑張ってください(^^)更新楽しみにしてます。 (2018年3月25日 22時) (レス) id: b88061f789 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 凄く面白いです!更新頑張ってください!! (2018年3月17日 19時) (レス) id: b405e68e09 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 作者さん移行おめでとうですこの小説最高です (2018年3月17日 18時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラベン | 作成日時:2018年3月17日 17時