story 1841 ページ41
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嘘。じゃない。
Aの嘘はすぐにわかる。
今話してる話は嘘じゃない。
しっかりと目線を合わせていた
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A「…もうすぐ「父の日」だから…」
増田「父の日？」
A「うん…」
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父の日って…いつだっけ？
どうしても母の日の方が大きなｲﾍﾞﾝﾄっぽくて、父の日を忘れがちw
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A「私…ちゃんと自分のお金でﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄが買ってあげたいの」
増田「…。」
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A「でもちょっと高くて。
私のお小遣いじゃとっても買ってあげられない」
増田「いくら？」
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そう聞いてもAは首を横に振って教えてはくれなかった。
でもどうしても自分で買ってあげたいって聞かない。
父の日は来週の日曜…
…6月16日。
…。
時間がないと言えばない。
だからってお金を借りるとかそーゆー事はﾀﾞﾒ。
「お母さんから借りたら？」って言っても「やだ」って言う
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こうなるとAは聞かないからなー…
ｵﾚも頑固だけど、Aも相当頑固。
何も言えずに黙っていると「…でも。貴久に嫌われるのはもっと嫌だな…」ってｵﾚの胸にｺﾃﾝと頭をくっつけてきた。
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A「はぁー…。上手くいかない…」
増田「… w」
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ｽﾘｽﾘ..。
突然甘えん坊のA…。
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ｵﾚはそっと優しく抱きしめて
「値段なんか関係ないんじゃない？」って言った。
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増田「Aの気持ちが大切だと思う」
A「気持ち…？」
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増田「ﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄしたい。って思う気持ち。
それがどんなものでも、Aが、自分のために考えてくれたんだって思ったら嬉しいと思うよ」
A「…貴久も？」
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増田「ん？」
A「貴久もそう思う？」
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増田「…ｵﾚ?」
A「私が一生懸命考えて…あげるものならなんでも嬉しい？」
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ｸﾘﾝ..とした大きな目に見つめられてﾄﾞｷﾄﾞｷ。
ちょっと拗ねたような表情のA。
ﾄﾞｱｯﾌﾟで見つめられて。「うん…」なんて言いつつ
恥ずかしくなって思わず視線を逸らしてしまった。
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作者名：Milk-T
| 作成日時：2017年11月30日 20時
