U-17のマネージャー【テニプリ】

9話 ページ10

Aside


おー、やってるやってる

私が着いた時には中学生たちが穴を掘っていた。

崖の上で何をやるかは全部聞いてたけど、本当にやるんだなー

声掛けてみよっと

『久しぶりだね。中学生。』

そう言うとばっとこちらを見た。

柳「あなたは…風月先輩!?」

中学生からは「え!?」という声や「なんでこんなところに？」という声が聞こえてきた。

まぁそうだよね。

マネージャーが崖の上に来るなんて驚くよね。

『えーと、驚くのは分かるんだけど、ひとまず三船コーチに言われた事終わらせようか。終わったらなんでも聞くから。』

中学生は首を傾げながらも作業に戻って行った。

今のうちに三船コーチに挨拶しとこー

私はコーチを探しに行った。

お、いたいた。

『三船コーチ、お久しぶりです。』

三「来たか、小娘。」

『はい。私は何をすればいいでしょうか？』

三「そうだな…クズ共のジャージを片しておけ。」

『分かりました。』

私は小屋まで行き、散らばっているジャージをたたんで箱に詰めた。

人を突き飛ばしたり、口が悪いのはどうかと思うけど、なんだかんだ優しいよなー、三船コーチは。

ジャージを詰め終わって外に出ると穴が元に戻っていて、高校生と中学生の試合が始まっていた。

やっぱり中学生は負けてるかー

まだ慣れてないししょうがないかもね。

あっという間に中学生は乾君と柳君の2名まで減ってしまった。

でもあの2人ならいけるでしょ。

資料にあった通りならあの2人は、たしかデータテニスをしてるはずだからね。

私の予想通りに、2人は瞬く間に高校生を外に出し、とうとう3人になった時に三船コーチは終了を告げた。

中学生惜しかったなー

柳「風月先輩、質問に答えてほしいのです…」

あー、そういえばそんな事言ったねー、私。

『分かった。じゃあ、寝る時に答えるね。』

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