フェチを持たない秘密警察犬 (ページ41)

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プレゼントひったくり恩返し事件・３ページ41

プレゼントひったくり恩返し事件・３

因幡望side

鉄「付き合う？何処にさ」

望「兄さんにあげるクリスマスプレゼント買うの
私、そうゆうのわからなくてさ」

そうすると鉄謙さんは任せてくれっと言わんばかりの笑顔で笑ってくれた

望「じゃあ行こっか」

私は伝票を取り、レジに向かった
すると鉄謙さんは奢るとか言ってたけど自分は先に払った

二人で大型のショッピングモールにやって来た
そこにはカップルが多くいた

さすがクリスマス

鉄「お兄さんってどんな人さ？
好きな色とか…好きなものとか」

望「んー…兄さんは毛が好き」

鉄「毛？！」

そりゃ誰もが驚くよね

望「色は赤ってイメージ
兄さん、毛が赤いんだ」

鉄「俺と一緒さ
うーん、何がいいのかなぁ…」

悩みながら歩いているとふと、電気屋に設置されているテレビを見た
そこにはヤギ(メカ)が写っていた

鉄「無難に行くと…アクセサリーとか…ってなにしちょる、望さ」

望「あ、イヤ、ちょっと、待ってて」

私は慌てて鉄謙さんから離れ、携帯を取り出した
勿論、かけた先は………

荻『どうした？望』

相棒だ

望「今、ニュース見たんだが…」

荻『そうか』

望「軽いよ荻……どーすんの？
今から行こっか？」

荻『………お前、今、休暇中か？』
望「でも、ヤギだよ？
私でなきゃ………」

荻『今、ニュース知ったってことは出掛けてるのか？
何処にいる？』

望「ショッピングモール
ほら、大きい」

荻『………なら、来なくて平気だ』

望「は？」

相棒の思わぬ発言に顔を歪ませた
荻はふぅとどこか優しげな溜め息を吐いた

荻『洋にプレゼントでも買いに行ったか？』

望「！」

荻『なら、そっちを優先してやれ
洋も言ってた“今年は望と過ごせるかな”ってな
家族でのクリスマスだ
休みにするよう俺も頼んでやる
こっちは任せろ』

望「任せろって言ったて相手メカだよ？
大丈夫？」

荻『第零部の力を借りる』

そう言うと私の頭にあのメカネズミが脳裏をよぎった
あれか――………

望「でも、あれ身長制限……」

荻『助手にやらせる』

望「一般人巻き込むな！この馬鹿！！」

やることむちゃくちゃだ！コラァ！！