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ハートが11個 ページ13

「見惚れてたしょ」という発言を聞き固まる私。




いやそりゃまあ確かに格好良いなぁとは思ったけど。



み、見惚れてたなんて…


ていうか頰を桃色に染めてたらしいけど、桃色とか微妙じゃん!絶対普通だったって!


詰まり見惚れてなんかいなかった!








「A〜、何してんの?ほらもう行くよー?」



『えっ!?』



…如何やら私が悶々としてる間に犯人を抑えて軍警に引き渡したらしい。




前に乱歩さんが、犯人は現場に居たがると云っていた。


今回も例外なくその通りだったようで、すぐ側に犯人がいて捕まえれたらしい。






「先刻の僕の言葉で悶々としてた訳か!」



眼鏡をクイッと持ち上げて怪しく笑みを浮かべる乱歩さん。



『そ、そうですよ!全く、乱歩さんが変な云いがかり付けるんですから!』



「変な云いがかりとは失礼だなぁ。ほら〜、行くよ〜」



『は、はい…』



そう云って乱歩さんは手を握った。

父が息子の手を握るような自然な動作と温かさで、私の手を握った。



あまりにも自然で、あまりにも安心出来たから、河川敷を出て暫く歩いて広い公園に入るまで全く気にならなかった。






『…あの、乱歩さん…今気付いたんですけど…この手は…??』


「え、気付いてなかったの?気付いた上で喜び受け入れてるのかと…」



そう云った乱歩さんは悪戯っ子のようにニヤリと笑いながら云った。




確信犯め…



そう思い、手を引き抜こうと試みたがあまりにも確りと繋いであったので不可能だった。



『ところで、乱歩さん何処行く気ですか?駅、もう過ぎてますけど』



「あれ、それも気付いてなかったの?」


『いや、乱歩さんの事ですから先刻のも今のも判っていたでしょう…』


「ふふーん、流石は僕の花嫁さんだね!その通りだよ!」


なんか…最早突っ込む気にもなれない…





「何処に行くか、っていう問いに答えると、逢引だよ。逢引」



『へ〜、そーなんですかぁ〜』



「そうそう。太宰ともしたんだから僕としたって良いよね?」



『そーなんですかぁ〜、私が太宰さんと……ん?』



私は歩みを止める。

つられて乱歩さんも止まる。







えーと、一寸待って?







『今、私は乱歩さんと逢引中…?』



「そう!もー、Aってば先刻から鈍いよー!」

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まみや(プロフ) - 藍色さん» 楽しみに待ってますー!! (2019年2月3日 16時) (レス) id: 280687f8f3 (このIDを非表示/違反報告)
藍色(プロフ) - まみやさん» ありがとうございます!!最近更新サボっていたのでこれからボチボチ上げていこうと思いますので引き続きよろしくお願いします! (2019年2月3日 12時) (レス) id: 29bb7cf916 (このIDを非表示/違反報告)
まみや(プロフ) - 楽しく読ませていただきました!これからも応援しています! (2019年2月1日 23時) (レス) id: 280687f8f3 (このIDを非表示/違反報告)
藍色(プロフ) - まるさん» 確認を忘れていました、すみません。報告ありがとうございます。確かに軽い意識だったかもしれません。今後気を付けます。 (2018年12月24日 0時) (レス) id: 29bb7cf916 (このIDを非表示/違反報告)
まる - それでなくともオリジナルの新着には二次創作が溢れかえっています。違反作品をこれ以上増やさないで下さい (2018年12月24日 0時) (レス) id: fa60820a6c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍色 | 作成日時:2018年12月24日 0時

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