検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:46,810 hit

ハートが9個 ページ11

「あ、あ、あのっ!!!!!

お、お二人共落ち着いて下さい!!!」




さっきまで震えていた敦くんが、大胆にもこの睨み合いを止めようと入って来た。




「「は?」」




「ひぃいいいいいっっ!?!?」





勇気あるなぁ…他の震えていた方は君を見て目を丸くしているよ…。



二人分のドスの効いた声&真っ黒な顔で見られて悲鳴をあげているのは仕方ないよね。



頼りないなんて思ってないよ敦くん。今この怖い状況を消そうとしてくれている君は寧ろ神さまだよ、うん。





「ほ、ほら、乱歩さん、早速殺人事件解決の依頼が来てますよ!!!

えっと、だ、太宰さんは今回の依頼の報告書をか、書いた方が、宜しいんじゃないでしょうか!!!?」



「「…………」」



「あああああ!!!すすすみませんでしたぁああ!!!
で、でででもAさんも困ってらっしゃる様ですし!!!!」



敦くん…西のヘタレの渾名に恥じないヘタレっぷりだよ……でもやっぱり助けようとしてくれるから君は神さまだよ……



「まあ、Aが困ってるなら仕方ない。いや気付いてなくてごめん。名探偵の恥じだな」


「Aを困らせてしまったみたいだね、すまない」


と、謝罪の言葉を頂きました。



『二人を止めるだけでなく謝罪までして貰えるとは…敦くんでかした』


と、二人に聞こえないよう、小声で敦くんに云った。






よし。

これで、平和が訪れた筈___


「___でも元はと云えば、私とAのイチャイチャタイムを邪魔した乱歩さんが悪いと思うけど」



「は?何云ってんの、僕の将来のお嫁さんに手を出してた太宰が悪い」





えっと……


『いやなんで喧嘩再開しちゃうんですか!?』




「「だって 太宰/乱歩さん が悪いから」」



『ハモったじゃないですか仲良しじゃないですか!』



「「仲良しじゃないっ!!」」



『ハモり二回目ですよ仲良しですよ!じゃあもう喧嘩はやめて各自仕事につきましょう!判りました!?』



「「(あれ、Aキレてる…?)」」



『ああもう、大体何なんですか二人共!訳の分からない事を云って睨み合って…!!』





溜息を吐きながら、ふと他の社員達を見ると、何故か全員あちゃーって顔をしていた。




不思議に思って乱歩さんと太宰さんを見ると、「やってしまった」と顔に書いてあるほどに口元を引きつらせていた。









『…?……………あ』




そこで私は自分がキレている事を自覚した。

ハートが10個→←ハートが8個



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
74人がお気に入り
設定タグ:文スト , 江戸川乱歩 , 太宰治
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まみや(プロフ) - 藍色さん» 楽しみに待ってますー!! (2019年2月3日 16時) (レス) id: 280687f8f3 (このIDを非表示/違反報告)
藍色(プロフ) - まみやさん» ありがとうございます!!最近更新サボっていたのでこれからボチボチ上げていこうと思いますので引き続きよろしくお願いします! (2019年2月3日 12時) (レス) id: 29bb7cf916 (このIDを非表示/違反報告)
まみや(プロフ) - 楽しく読ませていただきました!これからも応援しています! (2019年2月1日 23時) (レス) id: 280687f8f3 (このIDを非表示/違反報告)
藍色(プロフ) - まるさん» 確認を忘れていました、すみません。報告ありがとうございます。確かに軽い意識だったかもしれません。今後気を付けます。 (2018年12月24日 0時) (レス) id: 29bb7cf916 (このIDを非表示/違反報告)
まる - それでなくともオリジナルの新着には二次創作が溢れかえっています。違反作品をこれ以上増やさないで下さい (2018年12月24日 0時) (レス) id: fa60820a6c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:藍色 | 作成日時:2018年12月24日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。