コードブルー『空に架けた想い〜シーズンI〜』

フライト７ ページ9

Aside


田所｢お帰りなさい。
A先生。｣


A｢ただいま戻りました
田所部長!!｣



優しい笑顔で迎え入れてくれた田所部長。


いよいよ１年ぶりに翔北の
救命に戻って来た。


田｢1年腕を磨いてより一層
活躍するのを楽しみにしてます。

今うちの救命にも
フェロードクターが4人居ますので
ガンガン指導してあげて下さい｣


A｢いいですね〜。
指導医は黒田先生ですか??｣



田｢勿論です。｣


A｢うわぁあ…
てなると今頃扱かれてるんですね…

でもきっと素敵なフライトドクターになる。｣



フェローに対しての厳しさは
しっかり自分自身が覚えてる。


でもその厳しさは無駄になってない


自分の成長に繋がり


外科医としてのスキルへ繋がる



黒田先生が指導医なら
間違いなく優秀なドクターになれる。



そんな確信が自分の中に広がる。



田｢彼等もきっとA先生の様に
優秀な外科医になりますよ。｣


A｢楽しみですね。
そのフェローがシニアになる時が。｣



田｢えぇ。とても。


おっと…

そろそろ医局へ行かれた方が
よろしいのでは？｣

時計を見ると
カンファレンスが始まる5分前。


A｢そうですね!!
田所部長それでは失礼します!!｣




頭を下げ部長室を出て胸に手を当てる





私の始まりの場所へまた戻って来た


ユニフォームがそれを強く実感させる






改めて背筋を伸ばして私は
何も変わらない廊下を歩き
救命の医局へ向かった。

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