検索窓
今日:30 hit、昨日:114 hit、合計:985,743 hit

フライト141 ページ23

緋山side


白「ッ!!
藍沢先生!!」



後ろで急に倒れたA先生の姿に
体の血流が引いてく感じがした



バーホールの途中だった藍沢が
手袋を変えてA先生の元へ駆け付ける




藍「白石。
今すぐ新海に連絡入れてくれ…!!
そっちの負傷者も危険な状態だ」


白「分かった!!」


藍「名取!!
そっちの処置台に上げる

急いで準備しろ!」



名「…ッ……はいッ…」




名取に指示を出した藍沢が


そのままA先生の
首と膝の裏を支えて抱き抱えて
奥の処置台の上に上げる



緋「…A先生…」



私もモニターを付けながら
藍沢のアプローチに入る



ウィーン


新「…ッ藍沢!!!」


藍「そっちの負傷者頼む

頭部外傷に伴う脳内出血
バーホールで血腫を取り出してる途中で…」



新「ッ…
A先生が倒れたのか…」




息を切らしながら処置室の中へ
駆け込んで来た脳外科の新海を横目に見ながら
私は頭部CTを藍沢に渡す




緋「血圧も低いし脈も徐脈…」




藍「椎骨脳底動脈循環不全による
血管迷走神経反射性失神か…」




藍沢の言葉に後ろで血腫を取り除いてる
新海が顔を上げて目を見開いた



新「…藍沢……」



藍「…あぁ…。



冴島。
オザグレルナトリウム 500ml
ガンマアミノ醋酸 500mlの用意だ。


緋山。
ルート取ってレベルIで落としてくれ」





冴「分かりました。」





私はA先生の左腕のルートを取り
CTを確認している藍沢の顔を見た






その藍沢の顔は
いつになく真面目



…だけど…



焦りが滲み出てる表情をしていた。












まるで


『もう待ってる時間が無い』


そう言いたそうな顔だった。

フライト142→←フライト140



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (445 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2078人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あやか - 4で終わっちゃうなんて、寂しいなって思ってたので、5まで続いてくれるのがすごく嬉しいです!楽しみにしてます。頑張ってください! (2017年9月9日 1時) (レス) id: e6065de77e (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん,m - 神様が味方してくれました…:(T-T):作者様は大変だとは思いますが、私は5までいってもらえて本当に嬉しいです!続編、待ってますね! (2017年9月8日 20時) (レス) id: 04aa308079 (このIDを非表示/違反報告)
結人(プロフ) - 5まで行ってくれて個人的には嬉しいです!いいものを見せたいというぽんるな。さんの気持ちが伝わって来ます!なのでこちらも本気で読ませていただきます!! (2017年9月8日 11時) (レス) id: a1328b214f (このIDを非表示/違反報告)
うり(プロフ) - 楽しみにしてます! 更新頑張ってください! (2017年9月8日 9時) (レス) id: 04f37946a8 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - フライト149の一部なんですが片付けが方付けてになっていませんか? (2017年9月8日 8時) (レス) id: e91ac2fa57 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぽんなる。 | 作成日時:2017年8月30日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。