まもりたい (ページ39)

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雛side

忠『田中ちゃん、大丈夫やで。』

『たぁく、りゅーく、ありがとっ、、、』

隆『うん、どーいたしまして』

忠『いつでもぼくはみかたやからね？』

そんな会話が聞こえてきて、
隆平くんままと微笑ましく見守った。
隆平くんもたぁくんも優しい子や。

忠『あ、まま！』

隆『ぼくのままもいますやーん』

隆母『隆平、たぁくん、かっこよかったよ。
ふたりとも優しい男の子やね』

忠『うん！』

隆『オレンジになるねん！』

しばらくして保健室の先生が、
濡れタオルや袋、新聞紙を持ってきた。
どうやら他の作業をしてたらしく
保健室にはいなかったんやって。

忠『じゃあ僕たち先に行くね』

男の子やから配慮したのか、
そんなイケメンな言葉を残して
何も無かったように教室に入った。

『たぁくん、大丈夫？』

忠『うん！大丈夫やで！』

今は優しいで済むかもしれないけど、
いじめを庇っていじめられたりなんてことが
あるかもしれない。
たぁくんがいじめられないといいけど、、、

『よこやまー！さっかーしよ！』

忠『いいよ！りゅーへーもいこ！』

隆『うん！』

『よこやまはおれのちーむな！』

『ずるいわ！おれのちーむやし！』

今のところは大丈夫そうやね。
それより、田中さんは大丈夫やろうか？
もう帰ったんかな？