まもりたい (ページ23)

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雛side

伝えたくてもうまく伝わらなくて、
何を言ってもたぁくんを困らせた。
ひとりで部屋で丸まって泣くたぁくんは
とても小さくて儚かった。

守りたくて、甘えて欲しくて
でも、たぁくんに伝わらなくて
どう言っていいか分からなかった。

忠『ごめんなさいっ、！』

たぁくんはそれだけ言うと、
私と裕の隣をするりと走り抜けた。
しばらくして玄関が開く音が聞こえた。
え、、、？こんな夜に出ていった？！

裕『俺、追いかけるわ！』

雛『私も！』

裕『雛は亮のことよろしく。
亮、ままのこと頼んだからな？』

亮『うん！』

雛『ごめんねっ、』

亮『りょーが、わがままいったから、、？
たぁくん、りょーのこときらい？』

雛『ううん、亮のせいやないよ。
たぁくんは優しいから、
きっと亮のこと好きやと思うよ？』

亮『たぁくんかえってきたら、
ペンギンさんどうぞしてごめんねする』

雛『うん、』

亮は優しい子やね、、、。
すぐ自分の過ちに気がついて謝れる。
私たちはずっと間違えてきた。
たぁくんに何年もつらい思いを、、、

隆平くんままはそれに気がついて
たぁくんのお母さんになってたんや、
きっと私よりも優しくてよく出来た
いいお母さんやろうね、、、

たぁくん、ごめんね。
こんなお母さんで、、、。
たぁくんは隆平くんままといた方が幸せ？