まもりたい

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裕side



雛『明日、亮の緊急手術するの』



裕『仕事は休んでるからいける』



雛『たぁくんの入学式もあるから、、、』



裕『たぁはお兄ちゃんやねんから大丈夫やろ
それより、亮はちっちゃいからだで
あんな大っきい手術してるんや。
俺らが応援せんでどないすんねん』




仕事から帰り、明日の話をする。
妻の雛は高校時代からの付き合い。
長男の忠義は明日、小学校に入学する。
次男の亮は体が弱く入院している。
亮は今4歳なんやけど、
明らかに他の子よりも体が小さい。
保育園にも行かれへん状況やねん。




雛『たぁくん、裕と私が来るからって
喜んでたのよ？』



裕『たぁの入学式と亮の命、
雛はどっちが大切やねん。
確かにたぁの入学式にも行きたい。
でも、亮は命懸けで手術すんねんで？』



忠『まま、ぱぱ、、、』



雛『たぁくん、寝てなかったの？』



忠『ううん、今起きたの。
僕、ひとりでも大丈夫だよ。
だから、りょーちゃんのところいって？』



裕『ありがとうな、
たぁは優しいお兄ちゃんやね』




たぁは亮のお兄ちゃんやから、
快く亮のほうに行くことを許してくれた。




雛『やっぱり、私はたぁくんの入学式に行く。
裕は亮の方に行って？』



裕『は？何言ってんねん』



忠『まま、ぼくは大丈夫。
ままがいないとりょーちゃんさみしいから』



雛『たぁくん、、、ごめんね、』



忠『ううん、大丈夫。おやすみなさい』




もともと休み取っててよかった。
急に休み取るってなったら迷惑かかるからな
でも、大切な息子の手術やから
必ず病院に行くようにはしてる。
寂しい思いさせたくないねん。

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