トモダチ07 ページ7
魔女の館から出るとあまりの明るさに目がくらむ。何度も目を瞬かせると、やっと視界が戻ってきた。
「A!ごめん、大丈夫だった?」
魔女に恐れをなして逃げたリュウジが心配そうにAの顔を覗き込む。
「大丈夫だよー。魔女さんそんなに怖くなかったし。それより、リュウジこそ大丈夫なの?」
「2度とお化け屋敷はごめんだよ」
両手を挙げて首を振るリュウジに合わせて黄緑色のポニーテールが揺れる。
リュウジは楽しんでもらえたかな?と表情を窺うと彼女に笑顔が戻っているような気がして安堵した。そして流石親友だと感心する。
今日の突然の遊園地は、最近Aの元気がないからと玲名が言い出したことだった。確かに話しかけても上の空ということが多かったため、他の人も気になっていたようで反対する者はいなかった。
かくして、今日の遊園地が計画されたのであった。
リュウジ自身もAのことを心配していたし、彼女には笑顔でいてほしいと思っていた。だが、晴矢や風介とかとが彼女を笑わせるというのは何というか……癪だった。
「(って何考えてるんだ俺は……)」
頭を細かく振り、その思考を隅に追いやる。チラリとAを盗み見ると、また何か考え込んでいた。
チクリと胸が疼く。理由は、わからないけれど。
「俺は、Aを守りたいんだ。……頼りないかも、しれないけど」
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作者名:十五夜だんご | 作成日時:2019年11月8日 17時