キズナ【イナズマイレブン】 (ページ15)

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ナカマ06 ページ15

「了解やっぺ！」

普段ならもっと食い下がるなえがあっさりと了承した。それは相手がAだからであろう。

なえが持ち場につくとすぐに試合が再開した。雪ノ成中はパスを繋げていくが、士郎がカットし荒谷、空野、なえへとパスが通る。

「士郎、アツヤ！」

「ああ！」「了解！」

なえがボールを蹴ったのに合わせてアツヤと士郎は跳び上がる。なえはそれをクラウチングスタートで走り追いかけ、跳んだ。アツヤと士郎がボールを挟むように蹴るとそれを覆うように冷気が渦巻き、そこになえが飛び込んだ。

「「「“トリプルブリザード”！」」」

3人の連携技はフィールドを氷漬けにしながらゴールへと突き進むが雪ノ成中のキーパーは悠然と腕を組んだまま微動だにしなかった。

あまりの威力に諦めたのか。誰もがそう思った矢先、彼が動いた。

「はああぁぁぁッ！」

ボールに右ストレートを打ち込み、さらにアッパーを叩き込むと、そのボールは上空へと飛んだ。

「そんな……ウチらの“トリプルブリザード”が……」

「はっはっは！これがお前らのシュートを止めるために編み出したキーパー技！その名も……“かみなりパンチ”だ」

落下してきたボールをキャッチして言い放つとディフェンダーの霜月に投げる。

“トリプルブリザード”を止められたーーそれは白恋中にとって大打撃だった。それは、Aにとっても同じであった。いや、彼女の方が他のメンバーよりも動揺している。

「(トリプルブリザードが止められた……私が、やるしか……やらなきゃ勝てない……勝たないと……！)」

“トリプルブリザード”を止められたからか一気に士気が上がった雪ノ成中は堀、山鹿、亜澄、菅原へと繋げた。

「次は入れる……！“スノーボール”ッ！」

「“ダイアモンドダスト”」

さっきよりも威力が上がっているそれをいとも簡単に止める。