ナカマ03 ページ12
「A姉、ホントに出えへんの……?」悲しそうな声に、すっと目線を戻すとうるうると涙をにじませたなえがいた。
「………」
「A姉………」
「………………あー、もう、わかったよ!出ればいいんでしょ!」
「やったあ!」さっきのは演技だったのかと思わせるほどすっかりいつものような元気を取り戻した。
「ただし!目立たないように隅っこにいるから、アテにしないでよ」
「A姉、頑張ろうな!」
「サッカーはいきなりやって出来るような甘っちょろいモンじゃねえ。最初っから期待なんてしてねえよ」
「アツヤはバカやんな。試合で後悔しても知らんよ!」
「…話聞いてた?」またわーぎゃーと言い争いを始める2人に対して言うが、その声はあっさりとかき消されてしまった。
「Aちゃん」
「ん?」
「頑張ろうね」
士郎からプリントを手渡され、さっと内容に目を通すと。
ーー中学校サッカー大会、準決勝。白恋中対雪ノ成中。
「………うん」
こりゃまたすごいの引き当てたな、と思いながらあっさり参加を決めたことを後悔した。
「あれ、公式戦って私出れないんじゃ……」
「もう監督に話はつけてあるよ。帰ったらライセンスとバンドを貰えるんじゃないかな」
行動の早い士郎であった。
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作者名:十五夜だんご | 作成日時:2019年11月8日 17時