23日目 休み時間 ページ26
「サム！お願いやって！！」
「嫌や。てか俺他のやつに貸しとるし」
2年1組の休み時間は宮侑によって、
騒々しいものになってしまっていた。
「やって！！化学の渡部超怒るもん！貸してや！」
イヤイヤ、と駄々を捏ねる宮君。情けない。
「角名にでも貸してもらいや。俺は貸さん」
「ドケチ男や、モテへんぞ！」
「ツムと違って俺はモテなくても生きてけるわ」
「なんっやねん！！角名！化学の教科書貸してや！」
いやちゃっかり角名に貸してもらおうとするなよ…
「俺も今日忘れた。他当たって。」
宮君は交友関係広そうだし他の人に借りればいいのに
でも、治君喧嘩の時人格ぽんこつとかいってたし、
案外友達いなかったりするのかな。
「なんでどっちも持ってないねん！！」
脇目も降らずぎゃあぎゃあ喚く宮君。
それを汚物みたいな目で見つめる治君と角名
少し同情したくなる。
「しゃあない！誰か適当に…」
誰か、つまりこの教室内にいる人全体が対象。
目を合わせたら終わりだ。
机に突っ伏して寝たフリをする
「柘榴とかどう？」
角名あああお前、おまえっ！！！
人が寝てる振りをしてるというのに、おま、おまえ！！
内心荒ぶりながらも寝たフリを貫く。
「柘榴ぉぉ！！化学の教科書貸してや！！」
聞こえてるよ、そんな大声出さなくても聞こえてるよ
嫌だよ普通に貸したら返ってこなそうだし、
私に返ってくんの女子の反感だけだよ。
でも化学の渡部確かに怖いしな
しょうがない、貸してやろう
机から顔を上げると、そこには宮君が立っていた。
「おはよおさん。教科書貸してや」
雰囲気ヤクザかよ…
机の横にかけてある鞄の中から教科書を取り出す
『はい』
「おおきに！」
宮君はさっきの2人に見せつけるように私の教科書を
見せびらかす。アホか普通にやめろ。
宮君が足軽に去った後、2人に同情の眼差しを向けられた。
まさかさっき送っていた眼差しが返ってくるとは。
少し教科書への不安が募った気がした。
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ゆり(プロフ) - 結衣さん» お名前被ってましたか…！？読みづらかったらごめんなさい…！ミスタードーナツ隙なしは完全に誤字です！！指摘ありがとうございます！ (2020年5月18日 22時) (
レス) id: 43b608d7b2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - ワダさん» 名前一緒でしたか…！？凄い偶然ですね笑もし小説読みづらかったらごめんなさい…！ (2020年5月18日 22時) (レス) id: 43b608d7b2 (このIDを非表示/違反報告)
結衣 - はじめまして、友人の名前が自分の名前と被っててドキッとしました笑 ページ31にミスタードーナツ隙なしは誤字ですか？ (2020年5月18日 19時) (レス) id: 54bda65750 (このIDを非表示/違反報告)
ワダ(プロフ) - 途中に出てくる咲希ちゃん、名前一緒でびっくりしました笑笑 (2020年5月8日 21時) (レス) id: 24a14ce40a (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - ひなたさん» コメントありがとうございます！私自身は東京在住なのでハーバーランド実際に行ってる方に見てもらえて嬉しいです！北さんスパダリです！！ (2020年4月9日 15時) (レス) id: 43b608d7b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆり
作成日時：2020年3月31日 15時
