22日目 昼 ページ25
角名に声高らかに宣言したのはいいものの、
北さんと遊びに行くなんて考えもしなかったし
今も考えられない。
生憎友人の知恵は使えないお粗末なものだし。
そんなん告って1発やれば秒殺やろ。
頭の中にお粗末な知恵の友人の声が浮かんだ気がした
「…柘榴、体調でも悪いん？」
『はっ、はい、いいえ！！』
そうだ、北さんとお昼食べていたんだった
目の前のこの人の事を考えるあまりについぼうっとしてしまっていた。
「どっちやねん」
『元気です！』
「体調悪いんやったらすぐ保健室行きぃな」
『はい！！』
「やっぱ元気やったわ」
こんなしょうもない会話でも、北さんはよく笑う。
笑いのツボが少し浅いのだろうか。
何となく会話の終わりを感じて北さんを横目で見る。
北さんも視線に気づいたのか、こっちに顔を向ける
「どないしたん、なんや言いたいことあるんやったらちゃんと言わなあかんで」
北さんはどこまで行っても北さんなんだろうなあ。
あ、てか遊びさそうなら今じゃないのか…！？
『そ、そういえばもう7月ですね！』
「おん、せやな」
『7月と言えばー、あー…』
歯切り悪く言葉に詰まる。
だって話の展開どうすればわかんなかったんだよ…
「…7月言うたら、俺の誕生月やな」
控えめにフォローをしてくれた北さん。天使、聖母
『へえ！何日ですか？』
「5日や」
角名の言ってた通りだ。
いやまあ角名が嘘ついてるって疑ってたわけじゃないけど。
「そおいや、俺誕生日の日予定何も予定ないんやけど」
「一緒に遊び行かへん？」
へ、北さん、それほんとに言ってる？
『〜〜！行きたいです！絶対空けときます！』
「ふふ、ほんま賑やかな奴やな」
『うっ、すいません…』
嬉しくてつい、なんて言葉は喉の奥にしまい込んだ。
「なんか、角名が最近よお柘榴の話題出すんやけん」
『へ？角名が私のことを？』
彼奴、なにか企んでる、絶対。
「おん」
あ、角名彼奴北さんに前話で話したこと話したな。
[まあでも、俺は気ままに見守ってるよ]
なるほどなあ、気ままにって言葉通りなのね。
それが角名の、やり方か！！！！！！
お前の血は何色だ！！！！！
1人頭を抱えそうになる。
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ゆり(プロフ) - 結衣さん» お名前被ってましたか…！？読みづらかったらごめんなさい…！ミスタードーナツ隙なしは完全に誤字です！！指摘ありがとうございます！ (2020年5月18日 22時) (
レス) id: 43b608d7b2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - ワダさん» 名前一緒でしたか…！？凄い偶然ですね笑もし小説読みづらかったらごめんなさい…！ (2020年5月18日 22時) (レス) id: 43b608d7b2 (このIDを非表示/違反報告)
結衣 - はじめまして、友人の名前が自分の名前と被っててドキッとしました笑 ページ31にミスタードーナツ隙なしは誤字ですか？ (2020年5月18日 19時) (レス) id: 54bda65750 (このIDを非表示/違反報告)
ワダ(プロフ) - 途中に出てくる咲希ちゃん、名前一緒でびっくりしました笑笑 (2020年5月8日 21時) (レス) id: 24a14ce40a (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - ひなたさん» コメントありがとうございます！私自身は東京在住なのでハーバーランド実際に行ってる方に見てもらえて嬉しいです！北さんスパダリです！！ (2020年4月9日 15時) (レス) id: 43b608d7b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆり
作成日時：2020年3月31日 15時
