53話 ページ10
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今にも崩れ落ちそうな程に穴が空いた倉庫を出ると、近くの木の枝に飛び乗る。
太い枝の付け根に腰を降ろし、寄っ掛かった。
目をゆっくりと閉じると、風が葉を静かに揺らす音、水がちょろちょろと流れる音等がより繊細に聴こえてくる。
こうしていると、人を殺して生きていること、今までの過ちなど全て忘れ去らせてくれる。
だからサクヤは森が好きなのだ。
何分そうしていたのだろうか、気が付くとルナが心配そうな顔をしてサクヤの顔を覗き込んでいた。
「サクヤ様って、本当に森が好きなんですね。──あっ、仕事終わりましたよ。」
「うん、ありがとう」
軽く返事をして再度目を瞑る。
「もう少し、ここにいますか…？」
「いや、いいよ。明日も学校だし、そろそろ帰ろうか。」
街からはかなり離れているが、こんな静かな夜ではあの音でも聴こえてくるのだろう。
少し距離があるが、国の騎士団がゆっくりとこちらに近づいてきている。
本当はもう少しここに居たかったのだが、彼等来てからだとこの時間帯、音がよく聞こえるため捕まってしまう。逃げるには今が最適だろう。
木の枝に立っていた二つの影は、少し強めな風が吹くと同時に音もなく消えたのだった。
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如月唯奈(プロフ) - 今日から新しい時代が始まりました！今時代(？)こそ良いことが起こりますように！そして、この小説で一位をとってみたいなんて、贅沢を言ってみる(笑)これからもよろしくお願いします！ (2019年5月1日 3時) (
レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
如月唯奈(プロフ) - 黒桜さん» コメントありがとうございます！久し振りのコメントなので嬉しいです(*T^T)更新は遅くなりますが、これからもよろしくお願いします！ (2019年4月17日 18時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
黒桜(プロフ) - ストーリーも、イラストも私の大好きな世界観です!毎回更新楽しみにしています! (2019年4月16日 22時) (レス) id: 81872cb428 (このIDを非表示/違反報告)
如月唯奈(プロフ) - 暗黒桜さん» ホントだ！ありがとうございます！ (2019年3月23日 7時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
暗黒桜(プロフ) - 如月唯奈さん» 57話が2回ありますよ！ (2019年3月23日 0時) (レス) id: 9ef58b7b9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャル(如月唯奈) | 作成日時：2019年1月15日 22時
