51話 ページ8
.
「うーん、同業者?」
「……殺し屋ですか。」
「まあ、そんなところよ…元、だけどね
それより、死神さん……私と勝負、しない?」
「…勝負?」
おうむ返しをすると、彼女は首を縦に振る。
「ええ、最強と吟われる貴方と…一度でもいいから闘ってみたかったの……」
すると、彼女はゆっくりとサクヤに歩み寄る。互いの吐息が掛かりそうな程の距離だ。
だが、今のところ彼女から殺意は感じられないので動くこともない。それに、やれば彼女以上の速さで動くことが出来る。
馴れた手つきでサクヤの耳元で呟く
「…ねぇ…お願い…」
色仕掛けをしてきたのだ。仕事では、これを上手く使っていたのだろう。何とも色っぽい
普通の男ならこれで理性を失っている筈だ。しかし、サクヤもそうならないのは、恋愛に関しては非常に鈍感だからである。
「…すいません、断らせていただきます」
サクヤの言葉に、女は驚きの声をあげた。上手くいくと確信していたのだろう。
「はあ?!何でよ!」
断ったのは3つの理由がある。
1.めんどいから
2.弱いから
3.今、スッゴク眠いから
それに……
「色気だけを使っている貴女の身体能力は、一般人よりは高いですが僕の足元にも及ばない。今、闘ったところで勝敗は既に決まっている」
「くっ…!……貴方、よくもこの私を侮辱したわね!!!殺してやるわ!!!」
すると女は小刀を両手に一つづつ持ち、襲いかかってきたのだ。先程の妖艶な微笑みは微塵も感じさせない。
.
20人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
如月唯奈(プロフ) - 今日から新しい時代が始まりました!今時代(?)こそ良いことが起こりますように!そして、この小説で一位をとってみたいなんて、贅沢を言ってみる(笑)これからもよろしくお願いします! (2019年5月1日 3時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
如月唯奈(プロフ) - 黒桜さん» コメントありがとうございます!久し振りのコメントなので嬉しいです(*T^T)更新は遅くなりますが、これからもよろしくお願いします! (2019年4月17日 18時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
黒桜(プロフ) - ストーリーも、イラストも私の大好きな世界観です!毎回更新楽しみにしています! (2019年4月16日 22時) (レス) id: 81872cb428 (このIDを非表示/違反報告)
如月唯奈(プロフ) - 暗黒桜さん» ホントだ!ありがとうございます! (2019年3月23日 7時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
暗黒桜(プロフ) - 如月唯奈さん» 57話が2回ありますよ! (2019年3月23日 0時) (レス) id: 9ef58b7b9f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:シャル(如月唯奈) | 作成日時:2019年1月15日 22時