66話 使い魔召喚&魔闘器作製! ページ24
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「いやっほう!!!おい、見たかサクヤ!使い魔召喚と魔闘器作製だってよ!」
「うん、楽しみだね。」
「なんだよサクヤ、乗り気じゃあないな。」
別に使い魔召喚、魔闘器作製が嫌いなわけではない。ただ、サクヤにはもう既に、魔闘器も使い魔もいるのでそれほど楽しみではないのだ。
グランドは闘技場程でもないが、それなりに大きい。寮がまるまる3つ入るほどだ。そして誰も気付いていないようだが、ここにも頑丈な結界が張ってある。───サクヤにとったらこんなもの、玩具のようなものだが。
グラウンドに着くと、大半の生徒が綺麗に並んで待機していた。そして空気がいつもとは違い、緊張気味だ。それはなぜか。
1―Aの担任であるフィーネの隣には、あのイカツイおやz……いや、ガルシア先生が腕を組んで仁王立ちしていたからである。まあ、戦闘学と魔法学担当な彼はいて当たり前だろう。
残りの2、3人が到着し、漸く授業が始められた。
「はじめは魔闘器を作製する。その際使用するのはこの魔法石だ。」
と言ってガルシアの手にはオパールのような色で卵大の石ころ。
(魔闘器って、はじめはこんな形なんだ……)
サクヤの使っている魔闘器【宵闇】は、はじめからあの形でそれは紀元前に作られたものである。そして魔闘器を作る所を見たことがなかったので、この石ころから作られていることに少し驚いた。
「作る時に気を付けてほしいことは、二つ。一つは、魔力を送り込みすぎないことだ。やり過ぎると魔法石が耐えきれなくなり砕けてしまう。二つ目は、心を無にして作ること。『弓や剣がいい』と念じながら作ると希望した物にはなるが、それは見た目だけの木偶の坊になってしまう。それが嫌なら、何も考えるな。」
「へえ。」
ガルシアの話を聞いていると、指先にコツンと何かが当たった。見てみると、先程ガルシアが手にしていた魔法石。周りを見渡すと、生徒一人一人の前に一つずつ魔法石が配られていた。
フィーネ先生の口が微かに動いているところから、恐らくガルシアが説明している間に、魔法で配っていたのだろう。
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如月唯奈(プロフ) - 今日から新しい時代が始まりました!今時代(?)こそ良いことが起こりますように!そして、この小説で一位をとってみたいなんて、贅沢を言ってみる(笑)これからもよろしくお願いします! (2019年5月1日 3時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
如月唯奈(プロフ) - 黒桜さん» コメントありがとうございます!久し振りのコメントなので嬉しいです(*T^T)更新は遅くなりますが、これからもよろしくお願いします! (2019年4月17日 18時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
黒桜(プロフ) - ストーリーも、イラストも私の大好きな世界観です!毎回更新楽しみにしています! (2019年4月16日 22時) (レス) id: 81872cb428 (このIDを非表示/違反報告)
如月唯奈(プロフ) - 暗黒桜さん» ホントだ!ありがとうございます! (2019年3月23日 7時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
暗黒桜(プロフ) - 如月唯奈さん» 57話が2回ありますよ! (2019年3月23日 0時) (レス) id: 9ef58b7b9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャル(如月唯奈) | 作成日時:2019年1月15日 22時