57話 ページ14
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無理矢理だったが、ルナの怒りを鎮めるために話題を変えた。
現在朝の5時30分。朝食にしては早い時間だが、サクヤとルナにとってはこの時間が当たり前である。それは食後に朝のトレーニングがあるのでその分朝食も早くなるのだ。また、この時間帯に行うのはまだ誰も起床していない。故に誰にも見つからずにトレーニングが出来るのである。
ルナはサクヤの言葉に呆れ、溜め息を吐きながらキッチンへと去っていった。
その間にサクヤは散らかった酒の瓶やボトルをごみ袋へ入れ、マダガスカル開けていないものは冷蔵庫に仕舞う。粗方片付け終わった後で気付いた。───このゴミはどうしようか。
この世界では飲酒の年齢制限は無いものの、【カルラ学園】の生徒の飲酒は禁止されているのだ。
いつものゴミは寮の入り口に設置されているゴミ箱に入れるのだが、今回は違う。これが教師に見つかってしまうと初めはばれないものの後々大変な目に遭うかもしれない。
悩んだ挙げ句、数週間ほど前に訪れた街の片隅に【強制転移魔法】で移す事に決めた。
「【強制転移】発動。」
無属性上級魔法 強制転移魔法
これは高等学生でも難しいものではあるが、それを難なく発動できるのはサクヤが【世界最強】の資格を持つからではないだろうか。
またこれは以前訪れた場所しか転移出来ないので、想像力も必要になってくる。
一通り作業を終えると無意識に止めていた息をゆっくりと吐いた。
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如月唯奈(プロフ) - 今日から新しい時代が始まりました!今時代(?)こそ良いことが起こりますように!そして、この小説で一位をとってみたいなんて、贅沢を言ってみる(笑)これからもよろしくお願いします! (2019年5月1日 3時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
如月唯奈(プロフ) - 黒桜さん» コメントありがとうございます!久し振りのコメントなので嬉しいです(*T^T)更新は遅くなりますが、これからもよろしくお願いします! (2019年4月17日 18時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
黒桜(プロフ) - ストーリーも、イラストも私の大好きな世界観です!毎回更新楽しみにしています! (2019年4月16日 22時) (レス) id: 81872cb428 (このIDを非表示/違反報告)
如月唯奈(プロフ) - 暗黒桜さん» ホントだ!ありがとうございます! (2019年3月23日 7時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
暗黒桜(プロフ) - 如月唯奈さん» 57話が2回ありますよ! (2019年3月23日 0時) (レス) id: 9ef58b7b9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャル(如月唯奈) | 作成日時:2019年1月15日 22時