35話 ページ39
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「ではこれから、中級魔法の練習をしてもらう。各自一つ以上は出来るようにしておけ。」
ガルシアは生徒一人ずつ見るように見渡すと、サクヤと目があった。その時、ガルシアの狐のように釣り上がった目が微かに細められたのは気のせいだったのだろうか。もしも本当ならば目をつけられたに違いない。
何事もなかったようにガルシアは近くの椅子にどかりと座り腕を組む。生徒達はグループで教え合ったり一人で黙々と練習する。サクヤとルナはペアで練習しようかと思ったが、ロアが手招きをしたので彼等のグループと一緒に練習することにした。
「ねえ、ルナちゃん。ルナちゃんは中級魔法出来るの?」
聞いてきたのはソフィアだった。あまり正体をばらすような答えはしないでほしいと心で願いながら答えを聞く。
「はいっ!上級魔法もできますよ!」
────思いきり堂々と発言するルナに頭を抱えたくなった。
やはり、彼女は無理矢理にでも止めておけばよかったと後悔する。
この年で上級魔法が出来るのはエリートな生徒だけだ。これだと怪しまれてしまう。だが、もう言ってしまったには変わりないので吐きかけていた溜め息を飲み込んでポーカーフェイスを保った。
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シャル♪黒猫大好き人間(プロフ) - ミントさん» ありがとうございます!!私もこの表紙結構気に入ってるんです(笑)更新がんばりますのでこれからもよろしくお願いします(*`・ω-)ノ (2020年2月28日 23時) (レス) id: 6e2bf13c08 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - 表紙の蝶とか彼岸花とか凄く好きです!物語も、とても面白いです!更新頑張って下さい! (2020年2月28日 21時) (レス) id: d935f18f17 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな♪(プロフ) - 月の芋さん» ひ、久しぶりのコメントっ……!(T-T)ありがとうございます!更新は遅い方ですが、これからもよろしくお願いします!(^∇^) (2019年8月29日 22時) (レス) id: 0214723abe (このIDを非表示/違反報告)
月の芋 - あぁ!!なんて面白い作品なんだぁぁ!あ、すみません(._. 面白くて好きです!応援してます。続き楽しみにしてます!(`・∀・´ (2019年8月29日 20時) (レス) id: de5541b525 (このIDを非表示/違反報告)
如月唯奈(プロフ) - 今日から新しい時代が始まりました!今時代(?)こそ良いことが起こりますように!そして、この小説で一位をとってみたいなんて、贅沢を言ってみる(笑)これからもよろしくお願いします! (2019年5月1日 3時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャル(如月唯奈) | 作成日時:2018年10月24日 1時