EP.14_1 ページ3
「丹先輩、最近なんか変わりましたね」
「え、うそ。そう？」
「はい、なんとなく……何が変わったんだろ？」
「香水とかメイクとかは特に変えてないよ。髪も相変わらず長いまんま、いい加減切ろうかな」
「うーん、外見っていうか雰囲気が変わったんですよね」
「ほーん、自分じゃ何が変わってんのかよく分かんないわ」
給湯室にて緑茶片手に会話しているのは中村ちゃん。私が休憩に付き合ってくれとデスクから連れ出した。やはりこういう人が少なくて仕事と無関係な場所は息が詰まらなくていいな、休憩大事。……雰囲気が変わった、か。前と比べて身の回りに変化があるかないかと言われたら、圧倒的にイエスだ。加賀美ハヤトと恋人になってから、前と少し日々の生活が変化している。それが心身共に影響をもたらしているんだろう。
「なんで変わったと思う？ 正直私は心当たりしかない」
「ええ？ ……あ！ もしかして、彼氏できたとか！」
「……君のような勘のいいガキは嫌いだよ」
「え⁉︎」
秒速で当てられてしまった。あまりにも電光石火すぎる、某黄色い国民的なネズミさんかな？ この会社の方ですか、付き合ってどれぐらい経つんですか。興奮気味に訊いてくる中村ちゃんを宥めつつ答えられる範囲で答えていく。
「へぇ〜……でもいいなぁ、私も彼氏欲しいです〜」
「中村ちゃんはまだ若いし、そんな焦らなくて大丈夫だと思うけど」
「そうですかね……そっかあ、飲みとか誘いづらくなっちゃった。先輩と飲むの好きだったんですけどね……」
「いや別に、同棲してるわけでもないからいつでも誘っていいよ。そういうのはちゃんと許可下りてるから」
「本当ですか？ じゃ今日の夜空いてますか？」
「今日？ 今日ー……は、ダメだわごめん」
「ねえ‼︎」
「ごめんって！」
また別日にちゃんと埋め合わせするからさ、と最後の一口を飲み込んで給湯室を出る。デスクに着いてまず目に入ったのは自分のスマホ、右手でパソコンのファイルを開きながら左手でLINEを開く。一番上に来ていたのは「加賀美」の文字。素早く指を動かして簡潔な返事をし、軽く気合を入れてから再びパソコン画面に向き合った。
『私の家に現地集合でいいですよね』
『おけ』
◆ ◆ ◆
ちりん、鍵に付けた鈴が鳴る。まだ付き合って三週間とかそこら、まだこの鍵の感触に慣れないな。
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毒猫ちゃん - 好み…ドストライク…最高です… (9月14日 4時) (
レス) @page22 id: 7d4f953b5d (このIDを非表示/違反報告)
如月1123(プロフ) - 零人さん» わー、いつもコメントありがとうございます！！命救いました() 旅行系のお話いいですよね……。応援して頂けてめちゃめちゃ嬉しいです、無理なく頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！！ (2022年11月7日 7時) (レス) id: 6bb8b6637d (このIDを非表示/違反報告)
零人(プロフ) - 更新ありがとうございます。命が一つ救われました()温泉旅行、、、、社長と、、、、、、。更新は無理せず頑張ってください。応援してます！(←こいつもめっちゃサボってます) (2022年11月6日 8時) (レス) @page14 id: 94faa0a05d (このIDを非表示/違反報告)
如月1123(プロフ) - はわわさん» コメントありがとうございます、続編まで来ちゃいましたよ…！今後とも皆様に楽しんで頂けるような、かつ作者の趣味全開の物語を頑張って紡いでいければと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します！！ (2022年9月26日 5時) (レス) id: 316392659a (このIDを非表示/違反報告)
如月1123(プロフ) - 零人さん» コメントありがとうございます、まさかこちらの方でもコメントして頂けるとは…！恋人になって今後どのような展開になっていくのか、温かい目で見守って頂けると幸いです！どうぞよろしくお願い致します！！ (2022年9月26日 5時) (レス) id: 316392659a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月1123 | 作成日時：2022年9月25日 16時
