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ゴーイング2 ページ8

『窓から女子を抱えて入ってきて誤解も何もないだろう』、と至極正論を説く──えっと、確かTricsterの氷鷹北斗先輩。

隣で携帯を構えているのが同じクラスの真白君だ。

そして真白君も連れてこられたのが私とわかると怪訝な顔をした。

「薬袋……さん」

「おや友也くん、知ってましたか?」

「知ってるっていうか、俺同じクラスですし……まあ殆ど喋ったことないけど」

「なら丁度いいですね!是非この機会に仲良くなってみましょう!」

───え?

「ほら妖精さん、隠れてないでこっちへどうぞ」

「へ、えっ、え、む無理ですっ……!」

「はい、いいお返事です☆次はもっと大きな声で名前を言ってみましょうか」

フル無視したね!?

いくら見知らぬ他人でも年下の女子を無理矢理抱っこで連れてきて拒絶を無視とかどうなの倫理的に!……あ、泣きそう。

氷鷹先輩や真白君も流石に哀れに思ったのか物凄い同情した目で見てくるし……。

「部長、流石にやりすぎだ」

「………おや、泣かせるつもりはなかったんですがね。妖精さん、大丈夫ですか?気分転換に映画でもみましょう?ほら、私今日の為に色々借りてきたんです。妖精さんのお好きな映画をみましょう」

そういって日々樹先輩は懐からDVDを数枚取り出した。

「『ハッピーエンドの退廃』、『月面のカタルシス』、あぁ、『貧血の薔薇』なんてのもありますよ!さぁ妖精さんはどれがお好みですかねぇ?」

…………全部親父の作った映画(ヤツ)じゃねーか……

「……え?も、もしかして私煽られてます?」

「煽るだなんてとんでもない。これらの映画を知っているなんてとてもいいセンスをしています。まあお父様の作品ですもんね」

ぜってー煽ってるってぇ……

「え、それって薬袋監督……え、お父様?」

事情を察知したらしい真白君が私と日々樹先輩が持ってるDVDを交互に見る。

「えぇ、実はこの薬袋……えっと、お名前なんでしたっけ」

「……………、………Aです」

「Aさん、薬袋監督の娘さんなんです…☆それにしても友也くん、薬袋監督の事よく知っていましたね?」

「まあネットじゃ日本語訳の動画もあるし……知ってる人は割といると思いますよ」

「そういえばうちの母も前に久しぶりに会ったとか話していたな」

……あれだね。自分の父親の話されるのって想像以上にぞわぞわするね。なんでみんなしてうちの親父の事知ってんだろ。

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翔。(プロフ) - 好きです!!最高に面白いです!!エリートヒキニート最高! (2019年1月20日 6時) (レス) id: 63a2837fb8 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - ♪咲那♪さん» わーいありがとうございます(^o^)/頑張ります! (2018年5月15日 0時) (レス) id: 4f2d8f4684 (このIDを非表示/違反報告)
♪咲那♪(プロフ) - おもしろくて続きが気になったのでこれからも更新頑張ってくださいね! (2018年5月7日 22時) (レス) id: 282e7e9f5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐藤 | 作成日時:2018年4月7日 1時

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