ミッション3 ページ22
「ミッション？」
「そう、今回の合同ライブにちゃんと参加する事」
「………」
「合同レッスンもね。ライブもレッスンもそれ自体はSwitchで経験があるだろう？」
「………」
「返事」
「やだ」
「A」
「いや、あのっ、だ、だってぇ！」
本当に無理だ。いやその、一応言わせてもらうけど私、完全に知らない、その場限りの見知らぬ人とは意外と話せるのよ。
私が話せないのは『中途半端な知り合い』だ。
ほら、『クラスメイトだけど全く知らない人』とか『部活仲間だけど殆ど話した事ない人』とか、そういうのはコミュ障じゃなくてもあるでしょ？
私はそれが顕著なだけ。
あぁ、でもそれ言ったら英智また不機嫌になりそう。なんでこんな意味不明なキレ方されにゃならんのだ。
でも英智の言うことも少しはわかる。このまま逃げてるだけだと前の学校生活と何も変わらない。
とかなんとか決意したの何度目かな〜
なんだかんだ言ってるけど全く進歩してないよね私。まあ今回ばかりは仕方ないか。
「……………わかったよ、やる。やればいいんでしょ」
「本当に？」
「何でそこ疑うの」
「前逃げた事あるだろう？あのパーティ──」
「すみません。言質取っていいからやめて」
それ英智と初めて会った時じゃん。
あれまだトラウマなんだけど？
「馬のマスクをして暖炉から出てきた時のアレだろう？いやぁあの時はとても愉快だったねぇ」
「それが御曹司のやる事か」
「君だって大監督の娘だろう？」
「それやめてよ…それが嫌で日本から逃げたんだから……」
「そう、それが疑問だったんだよね。何であれだけ嫌なことがあったのにまた日本に戻ってきたのかな？今更な質問だけれど」
「え、すんげーしょうもないよ？」
ただ単に逃げた先でも同じだっただけだよ？それならまだ知り合いがいる方がマシじゃん？
そんだけ。
「……想像以上にしょうもなかったね」
「だから言ったじゃん……」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翔。(プロフ) - 好きです！！最高に面白いです！！エリートヒキニート最高！ (2019年1月20日 6時) (
レス) id: 63a2837fb8 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - ♪咲那♪さん» わーいありがとうございます(^o^)/頑張ります！ (2018年5月15日 0時) (レス) id: 4f2d8f4684 (このIDを非表示/違反報告)
♪咲那♪(プロフ) - おもしろくて続きが気になったのでこれからも更新頑張ってくださいね！ (2018年5月7日 22時) (レス) id: 282e7e9f5d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：佐藤 | 作成日時：2018年4月7日 1時
