検索窓
今日:4 hit、昨日:7 hit、合計:8,593 hit

ページ4





「荻野さんも一緒に店に立つってことか」



「そうそう」



買い出しの後、俊くんの本屋に寄って料理本を物色する。
俊くんは俺やニカのためにこうした本を多数揃えてくれる。



「Aさんイタリアンとか洋食が得意だからバリエーションも増えるよ」



「楽しみ。玉と一緒に行くから」



大体いつも玉と一緒に来てくれる俊くん。
そういう俊くんの恋愛事情はどうなんだろうね。



料理本をパラパラとめくり、これだったらアレンジできそうというメニューを見つける。



「これ、下さい」



「まいどあり」



俊くんの本屋を出て、俺は夕月夜食堂に帰った。



「おかえりなさい」



「ただいま」



厨房ではAさんが何か作っていた。



「何作ってるの?良い匂い」



「ミートソース」



「良いですね」



あれからAさんは夕月夜食堂に来てくれて一緒に働いている。
俺とAさんで日替わりで今日のメニューを考えるという仕組みにしようと思っている。



「横尾くん味見してみて」



あーんと差し出されたさじを口に入れる。



「美味しい。最高」



「ありがとう」



自分の店にずっと憧れていた人がいる。
やっぱり未だ夢の中にいるんじゃないのと思ってしまう。
だけど現実は今目の前にある。
なんてぜいたくなことなんだろう。



だったら両方手放さないように両方を大事にしたいと思う、永続的に。



開店の時間になり、暖簾を出す。
今日は初めてAさんがメインの日。
常連さんには周知していったから多分大丈夫だと思うけど。



「お客様来てくれるかな」



「大丈夫ですよ」



そんな話をしていたら戸が開いた。
ほら、常連さんだ。



紹介されたのがきっかけでやって来たあかつきアーケード。
今日も俺はここで、ここの人達のために料理を作る。



「いらっしゃいませ」



皆様もよろしかったら来てみて下さい。
美味しいご飯とともにお待ちしております―――。



END



あとがき→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (45 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
67人がお気に入り
設定タグ:キスマイ , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユタカ2 | 作成日時:2021年11月23日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。