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「お前と何年の付き合いだと思ってるの?見りゃ分かる」
「3年の付き合いの俺でも分かるから皆分かってるんじゃない?」
「…………」
ご指摘の通り俺はAちゃんのことが好きだったりする。
師匠の紹介で俺のアシスタントになったAちゃん。
まず可愛くて、性格も実直だからますます可愛くて、惚れないわけなかった。
「皆まずどうにかしようとしないよなあ」
ミツは余裕そうに言う。
そういうミツもじゃないの?
「皆今の関係を崩したくないだけ。俺もだったし。千賀もでしょ」
「うん」
まず今の関係が成り立ってしまっているから。
アシスタントに手を出すっていいのか?って率直に思う。
下手したらセクハラになるし、泣かせたくない。
「まあ何か起こるんじゃない?きっかけになる何か」
「ニカみたいに?あるかなあ」
そんなこと発生する?なんて思っていたら。
「千賀さん、時間ですよ」
Aちゃんがやって来てしまった。
「やだ、行きたくない」
「先方もいるんですから」
うだうだしてたらニカにコーヒーを片付けられた。
Aちゃんに腕を引かれた。
「今日の、ツケにしとくから。伴さんよろしく」
「はい。すみません。失礼しまーす」
引っ張られながら蒼天を出る。
こんなにうだうだしちゃうのは作品が出来ないのもあるけど、Aちゃんにダル絡みしたいから。
たとえウザがられてもこういうふうに絡まないと彼女に接触できないから。
めんどくさい恋心がそこにはある。
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作者名:ユタカ2 | 作成日時:2021年11月23日 14時