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「でもまあ何でも最初は試してみなきゃ」
「まあ、そっか。じゃあ別の所で説明するわ」
そう言って二人はテープをくぐったので私も後に続く。
俊くんに案内された部屋は小さな会議室だった。
そこにはガヤさんもいた。
「Aも来たのね」
「はい。……ところで警察の捜査に民事が入っていいの？」
こうぶっちゃければ3人は顔を見合わせた。
「A、これ見てくれる？」
そう言って俊くんに見せられたのは警察手帳。
この俊くんも素敵と思ってる場合ではないよな。
「俺の所属見て」
「……警視庁捜査零課？一課とか二課とかは聞いたことあるけど」
「Aには言ってなかったけど、俺とガヤさんは島流しにされちゃってね」
「はあ」
「別に辞めたっていいんだけど、北やんに協力するには分かりやすい力があった方がいいでしょ」
「警察手帳を見せれば一発」
「うん。だから刑事をやってる。それと俺とガヤさんを上の人間は野放しにしたくなかった」
「零課はお二人だけ？」
「そう」
俊くんもガヤさんも一体何をしたんだろうかと思ったけど、今突っ込んだら話が長くなりそうだ。
「だから俺たちは公僕だけど自由にさせてもらってるんだよね。よって民事を介入したって平気なの」
「そうなのね」
ひとまず俊くんの説明は飲み込む。
俊くんのことはいとこだけどまだ分からないことが多い。
「じゃあ事件の概要を……」
「OK」
俊くんとガヤさんが今回の事件の説明をしてくれる。
事件の舞台はここ、「鹿戸運送」。
被害者はここの社長の鹿戸紘一。
朝、頭部を殴られて倒れているところを発見されたという。
死亡推定時刻は昨夜の20時から22時までの間。
被害者は社長室の金庫の近くで倒れていて金庫はもぬけの殻になっていた。
社員によると金庫には金の延べ棒と現金300万円が入っていたとか。
第一発見者は金子尚美というここのドライバーとして働いている女性。
朝一に社長を訪れる用があり、訪ねたところ冷たくなっている鹿戸さんを発見したという。
凶器は持ち去られたらしく詳細は分からないが、棒状の物で何度も叩かれていて衝動的とも計画的とも言えるという。
「じゃあまずは第一発見者から話を聞きたいな」
「呼んでくる」
みっくんの要望にガヤさんは会議室を出ていった。
数分後女性と一緒に帰ってきた。
彼女が第一発見者の金子さん。
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真衣 - はじめまして。いとこ同士って結婚出来ないと聞いた記憶があるのですが、出来るんでしょうか？ＰＳ昔（１９９６年頃）、少女漫画雑誌・りぼんでよく似た設定（探偵では無いですが。作者：池野恋先生 おしえて菜花）があったことを思い出しました。 (10月21日 19時) (
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作者名：ユタカ２ | 作成日時：2023年3月15日 15時
