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「その嫌いな女がずっと気になっていた男と付き合い出した。斉藤さんね。まあ己の武器を使って彼を誘惑した。斉藤さんはまんまと私とこの女を二股にかけた」
「そっそれは……」
斉藤さんは言い淀むような口の形になる。
「私はそれを読んだ。誠実じゃない男は願い下げだったから私はこの人と別れた。だけど私淡々としてたもんね。私の悔しい顔を見たかったはずなのにね、聖子は。だって私この人のこと特別好きではなかったし。告白されたときも不快じゃなかったから応えただけだし。そこも癇に障ったのかな」
だって私には心から好きな人がいるんだから、繰り返すようだけど。
「だけど略奪できたんだからそこで終われば良かったんだよ。だけどあんたは私をなんとか会社から追い出せないかと思ってしまった。私、会社である意味目立ってたもんね。正義感をバチバチ発揮させてさ」
私は聖子の目を見る。
すると聞こえてくる。
(この女、なんなの)
「今もこの女なんなのって思っちゃってね」
「あんた……やっぱり魔女じゃない」
「好き勝手思ってくれてどうぞ。……するとあんたに朗報が入ってきた。その頃私は常務が横領してるんじゃないかと調べていたのがバレてしまっていた。常務はなんとこの女に話してしまった。これをチャンスだと思ったあんたは私が横領したんじゃないかと車内に触れ回った。上層部の人間に囲まれた私はぶっ倒れてあそこには居られなくなった。斉藤さんもそこに加担した。だから二人にはその礼に金が振り込まれた。常務のペーパーカンパニーからね。証拠は残ってるよ」
口座は警察組が調べてくれた。
点と点が見事に繋がったのでこれは大きな証拠になるだろう。
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真衣 - はじめまして。いとこ同士って結婚出来ないと聞いた記憶があるのですが、出来るんでしょうか?PS昔(1996年頃)、少女漫画雑誌・りぼんでよく似た設定(探偵では無いですが。作者:池野恋先生 おしえて菜花)があったことを思い出しました。 (10月21日 19時) (レス) @page50 id: 29eac809bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユタカ2 | 作成日時:2023年3月15日 15時