Episode28 ページ28
「はぁ〜〜幸せだったぁぁ〜」
ライブ後、私とユウキは『なかむら』でグラスを交わしていた。
私たちが入口の戸を開けると、いつもの通り春子さんの明るい声が迎えてくれた。
そしていつものカウンターではなく、奥のテーブル席へと案内された。
「今回セトリもすごく良かったし、セットもめっちゃ可愛かったし、何よりニカちゃん、めっちゃこっち来てくれたよね？いつもあまりしないのに投げチューまでしてくれたし…！！ホント死にそうになりながらも仕事頑張ってよかったーー」
ユウキはずっと興奮冷めやらぬ様子だ。
そんな彼女に相槌を打ちながら、私は幾度となく時計を気にしていた。
ユウキの興奮が少しずつ収まってきた頃、ガラガラッと入口の戸が開く音がして、私は思わず振り返る。
「ちわ〜っす」
まさに、待ち人来たる。
現れたのは…
「え？え？？えーー？？ニカちゃん？！みっくん？！」
他にお客さんのいない店内にユウキの声が響く。
２人はそのまま私たちのテーブルへとまっすぐ歩いてきた。
「こんばんは。ユウキさん、ですよね？」
北山さんが声をかけると、ユウキは言葉が出ないのかコクコクと何度も首を縦に振って応えた。
「ユウキさんの好きな二階堂、連れてきたよ」
「こんばんは、二階堂高嗣です」
「………！！！」
相変わらず言葉が出ず、ユウキは驚きのあまり固まっている。
私は席を立ち、グラスやお皿を手にユウキの隣へと移った。
ユウキの目の前に二階堂さん、私の前に北山さんが座り、彼らは春子さんにビールを注文した。
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SaYaKa(プロフ) - yndreamv0mm0vpqさん» コメントありがとうございます!!たくさんドキドキしてもらえるように頑張ります^ ^ (2018年8月2日 7時) (
レス) id: d50237b6e9 (このIDを非表示/違反報告)
yndreamv0mm0vpq(プロフ) - 今後の展開がすごく気になります。2人はどのようにして再開し、恋に発展して行くのか。ドキドキ。楽しみにしています。 (2018年8月1日 18時) (レス) id: 59b8f94fa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SaYaKa | 作成日時：2018年7月31日 1時
