始業式の時間 ページ3
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言われっぱなしは、やはりしょうに合わない。朝の登校から学んだ。Aは、肩に掛けていた鞄を渚に押し付けると壇上へと向かう。
途中、先生たちに止められるがそれを振り切って放送部であろう後輩からマイクを取り上げる。
そして……。
＜皆さん。私は今日からE組に落ちることになりました。今馬鹿笑いしてるあなた達も明日にはE組に落ちるかもしれない。大して頭も良くない方々は脳みそを拡大でもして、せいぜい落とされないように頑張ってくださいね!!＞
言いたいことを言い切った本人は清々しい顔で壇上を後にした。暫しの静寂の後、彼女への文句が溢れ出す。
しかしそんなことを気にもとめずにE組の列へと並び直すA。
「あー、すっきりした」
「相変わらずだね、日暮さん」
大きく伸びをして鞄を受け取りにっこりと笑うAに、渚は尊敬の目で彼女を見る。
「(すごいな、日暮さんは。あんな大勢の前でも臆せずに自分の思ったことを堂々と言えるなんて。)」
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始業式が終わり、各それぞれが教室へと戻る生徒達に紛れてAも渚とともに積もる話をしながら本校舎とは逆方向にある山の麓(ふもと)へと歩いていた。
その途中。
「渚く〜ん。」
名前を呼ばれた。後ろを振り返ると、渚と同じクラスだった田中と高田の二人の姿。ことある事に渚に突っかかってくる彼らのことはAも知っていた。
「ENDのE組は大変だなぁ。なんせ、山奥のボロ校舎まで勉強しにいかなきゃなんねぇんだから。」
「俺だったら死んでもE組行きとか勘弁だわ。」
下品な笑い声をあげる二人に、俯く渚の手を引いてAは堂々と彼らの横を通り過ぎる。
後ろでぎゃんぎゃんと文句を言いながら喚く二人など無視をして。
「あんなやつらの言うこと気にすることないよ渚くん。もう友達でもなんでもないんでしょ？」
「うん……。」
ただ手を引かれて、山を登る渚は前を歩くAの後ろ姿を見て自分と彼女の距離感を痛感していた。
「(日暮さんはいつも僕の前を歩いてた。そんな彼女の背中を追いかけてたのに、また先をいかれたような気さえする。)」
同じ人間なのに、どうしてこうも差がつくのだろうか。二年の頃、同じことを赤髪の同級生にも言った気がする。「才能」その言葉が壁をつくり、劣等感さえ感じた。
「私さ、思ったことは言わないと気が済まない性格だから。渚くんのこと傷つけてたらごめんね。」
そう言ってのけたAの顔は、どこか寂し気だった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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ぜろ(プロフ) - 更新お待ちしています（ ; ; ） (5月4日 16時) (
レス) id: 8c08daaa99 (このIDを非表示/違反報告)
猫好きな莉愛 - 優花さん» 私もネガティヴ何でね。別に馴れ馴れしくて大丈夫ですよ！明るい人とかはそういう人いそうなので。ネガティヴな発言になる前にダメだった場合のことを想定していってみればどうですか。｢迷惑だったらごめんなさい~~｣とか先に言えばどうですか？黙病だったの可哀想です (2018年8月26日 22時) (レス) id: ed92431d27 (このIDを非表示/違反報告)
ライカ - これからも頑張ってください！ (2017年10月28日 15時) (レス) id: 7c63adecef (このIDを非表示/違反報告)
優花 - 勇気の時間の迷惑じゃないかな…とかなってるとことか私に似すぎて逆に吹いたw既読無視はダメだし,やりたいけど迷惑…不参加でも非協力的だのなんだので省られそう…とか考えちゃうんです…ネガティヴなんですよ´・д・` (2017年10月18日 1時) (レス) id: 009eab373c (このIDを非表示/違反報告)
優花 - ………長々と愚痴ってすいませんでした。いきなりなれなれしく話してて本当にすいません。 (2017年10月18日 1時) (レス) id: 009eab373c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかり | 作成日時：2017年9月9日 17時
